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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【佐藤希望】ママさんフェンサー、世界の8位!

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「フェンシングで世界レベルなのは、太田雄貴選手だけじゃない!」

佐藤 世界3位撃破8強!30歳ママ剣士 五輪初勝利で勢い乗った(8/7 スポーツニッポンより)

リオデジャネイロ五輪第2日女子エペ個人1回戦、2回戦 佐藤15―12テラン、佐藤15―14ログノワ(2016年8月6日 カリオカアリーナ)
 女子エペ個人が行われ、ロンドン五輪で初戦敗退の佐藤希望(30=大垣共立銀行)は1回戦でアレハンドラ・テラン(メキシコ)に15―12で勝って五輪初勝利。さらに2回戦では世界ランキング3位で第3シードのタチアナ・ログノワ(ロシア)を延長の末、15―14で破る金星を挙げた。さらに3回戦でもロンドン五輪金メダリストのヤナ・シェミャキナ(ウクライナ)を11―8で立て続けに破って8強入りした。


ロンドン五輪後に長男・匠ちゃん(3)を出産し、「ママさんフェンサー」として注目されていた佐藤希望選手(旧姓・中野)が、フェンシング女子エペ史上初の8位入賞!世界ランク3位とロンドン金メダリストを撃破しての快挙は本当に「あっぱれ」だ。

準々決勝でエーメセ・サス選手(ハンガリー)に4―15で敗れてしまったが、これは金星を2つ挙げて気持ちが切れたわけではなく、2回戦で右手親指付近を痛めたことが大きかったように思う。

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(※写真は「KFE京都フェンシング用品」のホームページより拝借)

フェンシングのエペ剣は3種類あるのだけど、佐藤選手はAの「フレンチ」というタイプの剣を使っている。なるべく剣先から離れた部分(この写真だと銀色の部分)を持つことで、少しでも剣を長くしてリーチを稼いでいるのだ。

「長身の外国人選手への対抗策」としては非常に有効なのだが、フレンチは「棒をグーで握る」ような形になるので、B(ベルギアン)やC(ビスコンチ)の剣に比べると、かなりの握力が必要となる。右利きの佐藤選手は、利き手の親指を負傷したことで、徐々に力が入らなくなってしまったのかもしれない。(注:あくまでも推測)

フェンシングは「フルーレ・エペ・サーブルという3種目がある(※それぞれの違いについてはコチラ)。これまで日本フェンシング協会は、「フルーレ」の強化に重点を置いてきた。実際、五輪でのメダル(=太田選手の北京個人銀、ロンドン団体銀)はすべてフルーレで、結果を出しているからいいのだが、エペとサーブルの選手は待遇面で差をつけられて、悔しい思いがあったはずだ。

今回の佐藤選手の快挙は、ずっと「光の当たらない日陰」で頑張ってきたエペとサーブルの選手にとって、本当に嬉しいニュースだと思う。そして、いよいよ今夜は「光の当たる日向」で頑張ってきた太田選手が登場する。悲願の金メダル獲得なるか、チャレンジを見守りたい。

 

佐藤希望選手から学んだこと

不利な条件を補う方法を考える。不遇な環境をバネにする。