読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【五十幡亮汰】「サニブラウンに勝った男」が挑んだ最後の夏

野球

f:id:skipp-beat:20160727211120j:plain

「中学日本一の快足、甲子園で見たかった!」

サニブラウンに勝った佐野日大・五十幡敗れる/栃木 (7/18 日刊スポーツより)

高校野球栃木大会:矢板中央4-3佐野日大>◇18日◇3回戦◇栃木県総合運動公園野球場
 「サニブラウンに勝った」プロ注目の俊足選手、佐野日大五十幡亮汰内野手(3年)の最後の夏が終わった。五十幡は「1番遊撃」で先発出場。内野安打2本に盗塁も決めた。中学3年の13年に全日本中学校陸上競技選手権大会で陸上のサニブラウン・ハキーム選手(17)を退けて100メートル、200メートル2冠を達成した俊足ぶりを存分に披露した。
 だが、9回にドラマが待っていた。味方の2者連続本塁打で1点差に詰め寄り、なおも2死一、二塁と一打サヨナラの場面で迎えた第5打席。2ボール2ストライクからの5球目を見逃して三振に倒れ、その場で崩れ落ちた。

 

今から3年前、”サニブラウンに勝った日本一足の速い中学生”は20校以上の陸上強豪校から勧誘を受けた。しかし、陸上部と掛け持ちで「東京神宮リトルシニア」に所属し、侍ジャパン15U日本代表にも選ばれた五十幡亮汰(いそばた・りょうた)選手は、高校は野球一本と決めていた」と迷うことなく佐野日大へ。3年間、仲間とともに白球を追いかけたが、甲子園出場の夢は叶わなかった。

こうなると、「陸上を続けていればよかったのに」という外野の声が聞こえてくるわけだが、本人いわく、もともと野球のためになればと思って陸上をはじめた」とのこと。甲子園に行けなかったのは残念だけど、自分で選んだ道だから後悔はしていないだろう。

それに、陸上を続けたとしても、伸び悩んでいた可能性もある。リオ五輪女子長距離代表の鈴木亜由子選手日本郵政グループ)も、全中で800mと1500mの2冠を達成したが、高校では故障もあり、インターハイは8位が最高だった。「たられば」を言い出したらキリがないのだ。

そんな五十幡選手を見ていると、人生の節目節目で結果を出すことの重要性」を改めて実感する。スポーツで結果を出すというのは、「一番になる」ということだ。高校野球はほとんどの球児が地方大会で敗退する。One of them である五十幡選手が記事にしてもらえるのは、中学で「日本一」になったからである。全中の決勝で、サニブラウン選手との差は僅か0.04秒。もし順位が逆だったら、きっと話題にもならなかっただろう。

「日本で一番高い山は富士山だけど、二番目の山は答えられない」と言われる。オリンピックでも、金メダリストと銀メダリストではその後の人生の収入が大きく違ってくるそうだ。「No.1にならなくてもいい  もともと特別なOnly one」という歌詞には心から共感するけど、スポーツにおいては「Winner take all」(ウィナーテイクオールという側面があることは否めない。

五十幡選手は、高校進学時は「できること(=陸上)」よりも「やりたいこと(=野球)」を選んだ。でも、巨人の鈴木尚広選手のように「とてつもなく足の速いプロ野球選手」になれば、この2つが重なるのではないだろうか。強肩らしいので、まだまだ野球選手としての伸びしろはあるはず。今は最後の夏が終わったばかりで、進路のことなんて考えられないかもしれないけど、どうかこれからも大好きな野球を続けてほしいと思う。


<2017/02/04 追記>
1月31日のスポーツ報知の記事によると、五十幡選手はこの春から中央大学に進学。ショートから外野手に転向し、4年後のプロ入りを目指すとのこと。サニブラウン選手の活躍を励みにして、頑張ってほしい!

 

 五十幡亮汰選手から学んだこと

「できること」と「やりたいこと」が重なる人生が理想的。そして、スポーツをやるからには一番を目指せ!