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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【松井千士】21年間で一番悔しい経験

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「あまりにも段取りが悪すぎる!日本ラグビー協会に喝!」

【7人制ラグビー】山田、藤田ら「掟破り」の落選! (7/18 スポーツ報知より)

 日本ラグビー協会は17日、リオデジャネイロ五輪7人制男子代表内定12人を発表した。6月29日に日本選手団として決めた14人から、15年W杯15人制代表ウィングの山田章仁(30)、藤田慶和(22)=ともにパナソニック=と最年少の松井千士(21)=同志社大4年=が漏れ、バックアップメンバーから豊島翔平(27)=東芝=が入った。一度は選手団に入れながら外す選考方法に選手が振り回され、関係者からは「おきて破りだ」と怒りの声が上がった。 

 
男子セブンズ代表で、(自分の中で)顔と名前が一致している3人が、なんと全員落選してしまった。なかでも松井千士(ちひと)選手は、昨秋のリオ五輪予選では9トライ(トライ王)で五輪出場権獲得に貢献。50メートル走5秒7の快足&甘いマスクで、「イケメンスピードスター」として注目されていただけに残念だ。

メンバー選考は人気投票ではないし、五輪で勝つために必要な12人を選ぶべきだと思う。瀬川智広ヘッドコーチ(HC)が目指すスタイルに合う、合わないというのもあるだろう。だから人選に関しては一切文句はないのだけど、一つだけ声を大にして言いたいのは、結団式をやる時期が間違っていたのではないか」ということだ。

6月29日に日本ラグビー協会は、「①日本代表選手団」14名を発表。落選した3人もこの時点ではメンバーに含まれていたため、結団式に参加し、その後の壮行会には家族も呼んでリオ行きをお祝いしていた。まるで代表決定かのような雰囲気だったのに、最終選考の結果、「②内定選手」に選ばれなかったことが波紋を広げているのである。

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個人的には、「結団式は②の発表後に行うべきだった」と思うし、メンバー発表も「①と②の2回に分ける必要はなかった(=②だけでよかった)」ように思う。3人は選ばれるかどうか分からない状態で結団式に出席し、結果的に落とされた。赤っ恥というか、喜んでくれた家族にどう顔向けしたらいいかと、いたたまれない気持ちになったに違いない。

特に松井選手は、結団式の日に行われた「日本代表・新ジャージーお披露目」のフォトセッションのモデルにも起用されているのである。メディアに多く取り上げてもらうために、ルックスや話題性で選んだのだろうけど、こんな残酷なことってあるだろうか。

選手や家族、ファンの気持ちを考えていない選考方法に振り回されて、悔しさや憤りもあっただろうに、本人はツイッターで、「オリンピックメンバーの12人から落選しました。21年間の中で1番悔しい経験です。色んな人達が応援、期待してくれていたのに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。けどこの12人が絶対メダルを獲ってくれると信じてます」と気丈にコメントしていた。4年後の東京五輪まで、これからもずっと応援したい。このつぶやきを見て、自分はそういう気持ちになった。

日本ラグビー協会と言えば、昨年のトップリーグ開幕戦のガラガラ事件(=チケットの一般販売の読みを誤り、収容2万人のスタジアムに1万人しか観客が入らなかった)が記憶に新しい。今回のセブンズの選考といい、せっかくW杯で起こったラグビーブームを全く活かせていないし、こういうゴタゴタが続くとファンが離れていって、いつまでたっても人気が根付かないと思う。

日本は2019年ラグビーW杯の開催国なのである。上に立つ人は、段取りがきちんとできて、選手の気持ちが分かる人間であってほしい。


<2016/7/27 追記>

松井選手が男子セブンズのバックアップメンバーに選ばれた!大会中はチームに帯同するとのこと。五輪の雰囲気を肌で感じられるのは、4年後に向けてもすごくいい経験になるはず。もしチャンスが来たら、精一杯頑張ってほしい!
 

松井千士選手から学んだこと

上に立つ人間の心得=段取りをきちんとすること。人の気持ちを理解すること。