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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【大谷翔平】周囲の批判を実力で黙らせた男

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「まさに生ける伝説!現実とマンガの境目が分からなくなってきた!」

日本ハム大谷、打者で球宴MVP 初本塁打&猛打賞(7/16 日刊スポーツより)

 全パの日本ハム大谷翔平投手(22)が本塁打を含む3安打2打点の活躍で、自身初のオールスター最優秀選手に選ばれた。
 投手部門でファン投票、選手間投票で選出されていた大谷は、指先のまめをつぶした影響で打者として出場。「5番指名打者」で先発し、2点を追う5回無死でまずは、自身オールスター初となる左中間への本塁打。7回にも先頭で左前打を放つと、1点を追う8回には2死一、二塁から同点打を放ち、シーソーゲームを引き分けに持ち込んだ。
 大谷は「投手として選んでもらったので、マウンドでいいパフォーマンスを見せられればと思っていたけど、こういう形になってしまったのでなんとか活躍したかった。すごく楽しかった。もっとパ・リーグを盛り上げて、プロ野球全体でがんばっていきたい」と振り返った。


そもそもオールスターに「投手」で選ばれているのに、「野手」で出場すること自体が異例なのである。バッティング練習なんてほとんどしていないだろうし、対戦するのはセ・リーグの一流投手ばかり。普通なら3タコタコとなるところが、「猛打賞、1本塁打、2打点」でMVPを獲るのだから、もうマンガとしか思えない。

大谷選手は球宴直前に右手中指のまめをつぶし、登板ができなくなった。通常ならオールスターを辞退すると、後半戦開始から10試合の出場停止となるが、今回は特例で「打者として出るからペナルティはなし」ということに。この日本野球機構NPB)の裁定に対して寄せられた批判の声を、MVPというこれ以上ない結果で跳ね返した形だ。アンチを実力で黙らせるのは本当にカッコいいし、何より見ていて気持ちがいい!

今回、大谷選手が登板できない「しわ寄せ」で、予定よりも1イニング多く投げることになった同僚の有原航平選手からは、「ホームランを打って賞金で返して」と冗談交じりに言われていたそうだ。チームメイトとの約束は守る。投げてよし、打ってよし。背が高くて、ルックスも良い。オリエンタルラジオ風に言えば、まさに「PERFECT HUMAN」である。

そんな大谷選手を見ていると、入った球団が選手の育成に定評がある日本ハムで本当によかったと思う。これまでにも中田翔選手、陽岱鋼選手など、高卒で獲得した野手を自前で育ててスターにしているし、イキのいい若手が次から次へと出てきている印象がある。二刀流に関しても、「どちらか一本に絞るべき」という意見が多い中、体のケアや起用法に気を配りながら、「両方やりたい」という本人の意志を尊重してきた。
 

新しいことをしようと思ったら、風が吹くのは当たり前。その風を向かい風と思うか、心地良いそよ風と思うかは自分次第。生じる批判やトラブルに拗ねるのではなく、その状況を、「当然のもの」として楽しむことが重要。(情熱の伝え方/福岡元啓)

 

前例のないことにチャレンジするとき、結果が出せないと「ただのわがままな人間」になってしまう。周囲の懐疑的な見方を払拭するためには、文句のつけようのない結果を出すこと。今回のMVPは、多くの人から二刀流を認めてもらえるいいきっかけになったと思う。

大谷選手は寝るのが趣味で、毎日23時には就寝しているとのこと。これだけ才能に恵まれている選手が、夜の街に繰り出して飲み歩いたり、出版社の社長にポルシェをねだるようなこともなく、一心不乱に野球に打ち込んでいるのだ。いつも私たちの想像を超えた活躍を見せてくれるのも、日々のたゆまぬ努力があってこそ。後半戦も投打ともに注目したい。

 

大谷翔平選手から学んだこと

周囲の批判は実力(=文句のつけようのない結果)で黙らせるのが一番。