人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【井村雅代】メダル奪還へ!10年ぶりに鬼コーチが復帰

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オリンピック2大会ぶりのメダル奪還に燃えるマーメイドジャパンに、10年ぶりにこの人が帰ってきた!「日本シンクロの母」こと、井村雅代さん。84年ロサンゼルスから12年ロンドンまで、オリンピックで8大会連続メダルを獲得している”名将”である。

「熱血&スパルタ指導」で知られている井村さんは、選手たちに一日12時間もの厳しいトレーニングを課し、時には罵声を浴びせながら、たくましく成長させてきた。バルセロナ五輪銅メダリストの奥野史子さんは、現役時代、「人間は簡単に死なない。死ぬギリギリまで頑張りなさい」と言われ、引退して20年たった今も、夢に出てくることがあるそうだ。

65歳とはとても思えないド迫力で、”鬼コーチ”と呼ばれている井村さんだが、厳しさの中に優しさを感じる人でもある。久しぶりに日本の選手と接する中で、「今までの厳しいやり方では、ゆとり世代の子たちはついてこない」と実感。そこで最近は、「バラバラや!脚、合わせなさい」「何してんの、おぼれているじゃないの」などと叱責した後には必ず、「脚は大丈夫?」「そういう日もあるよ、君」とフォローを欠かさないようにしているとのこと。時代とともに、選手との接し方や指導方法を柔軟に変える。これができるから優秀な指導者なのだ。

自分が大学生のときに、同じ学校の先輩たちがシンクロで銀メダルをとった。五輪後に校内で行われた祝賀会で、みんなでフリー・ルーティンの映像を鑑賞したのだけど、メダリストはスクリーンの最前列の席で、自分はなんと2列目に座っていたのだ!(少しでも近くでメダルが見たくて、早めに会場に行った甲斐があった)

大画面で見た演技は本当に素晴らしく、個人的には「一糸乱れぬパーフェクトな出来」のように思えたのだが、前列からは「ちょっと脚が揃ってないね」「タイミングがズレてるね」などとボソボソ話す声が聞こえてきた。タイムがはっきり出る競泳と違って、シンクロは採点基準が素人にはわかりにくいのが少し難点かもしれない。

 

何が大切って、心の才能が大切。何かができなかった時に、”私はこんなにやったのに”じゃなくて、”頑張り方が足りなかった”と。”もっと頑張ろう”と思えるのが心の才能」(井村コーチの言葉)

 

現在の世界のチーム勢力図は、ロシアと中国が2強で、3番手を日本とウクライナが競っている。昨年の世界選手権では、日本がウクライナを0・2000点上回り、僅差で銅メダルを獲得した。

「私は、選手たちに、本当のオリンピックの醍醐味を味あわせてあげたいんです。最後はハッピーエンドじゃなかったら、失敗したら、ストーリーが完結しないじゃないですか。だから、成功したいんです。そのお手伝いができることが、コーチ冥利なんです」

チーム・デュエットともに5位で、初のメダルなしに終わったロンドン五輪から4年。日本のお家芸復活なるか。「メダル請負人」の手腕が注目される。

 

井村コーチから学んだこと

自分のやり方を一方的に押し付けるのではなく、時代に合った指導方法に変えていくことが大事。