人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【浦添商業】スコアで勝って、試合に負けた球児たち

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「あまりにも残酷な負け方・・・空が泣いている!」
 

浦添商に無情の雨 八回表逆転も・・・ 高校野球沖縄大会 (7/10 沖縄タイムスより)

 浦添商業が「雨」に泣いた。7-8で迎えた八回表、適時打とスクイズで2点を取り9-8としたが、その裏の小禄の攻撃中、無死一塁の場面で、降雨により試合は中断した。雨はいっこうに収まる気配はなく、大会規定で降雨コールドゲームが成立。八回途中の記録は両チームとも無効となるため、七回終了時点のスコアで小禄の勝利となった。
 県高野連の又吉忠理事長は「規定の適用に問題はなかった」との認識を示した。一方で、八回表で「逆転」したはずの浦添商ベンチや応援団はぼうぜん。試合終了後、父母らが大会本部の係員に説明を求め抗議するなどした。浦添商ナインは敗戦を受け止められずに一塁ベンチ前で泣き崩れた。

 

もしこれが県大会の決勝だったり、負けたのが清宮幸太郎選手がいる早稲田実業だったりしたら、もっと大騒ぎになっていたはずだ。「幻の2得点」はルールだから仕方がないけど、浦添商業ナイン(特に3年生)の気持ちを考えると本当にかわいそうで、気の毒で、胸が痛くなる。

個人的に、高校野球サスペンデッドゲーム(=中断して後日再開)にしてほしい」と前から思っていた。夏の大会は”負けたら終わり”の一発勝負。高校生活最後の試合が降雨コールドゲームでは、負けたチームは納得できないだろうし、勝ったチームも後味が悪くなってしまうからだ(※小禄の野原潤一監督は「すっきりしない試合だった。浦添商業の分までしっかりやっていく」と言葉少なだったそうだ)。

だから、サスペンデッドゲームが一番納得できる決着のつけ方だと思うのだけど、高野連が採用していないのは日程消化を優先したいからだろう。この試合も翌日に準々決勝を控えていたため、中断から15分後に降雨コールドゲームが宣告された。

仕事をするときには、スケジュールをギュウギュウに詰め込むのではなく、バッファ(余裕)を持たせておくことが大事だ」と言われる。今回、浦添商は中断している間もずっとキャッチボールをして、試合ができるということを必死に審判団にアピールしていた。球児たちは勝っても負けても、最後まで試合がしたいのだ。高校野球は一生、心に残るもの。再試合が組めるような日程のバッファがほしい。

そして、この試合の教訓としては、「雨天の試合は先手必勝」ということだ。高校野球は7回終了を持って、降雨コールドが成立する。だからいつコールドになってもいいように、7回裏が終わった時点で絶対に勝ち越しておかないといけない。雨天の試合では、特にこのことを頭に入れて試合をすることが大事だと思う。

傷心の浦添商業ナインは、試合後に宮良高雅監督から「最後の最後まで力を出してくれた。誇りを持ってほしい」と語りかけられ、なんとか結果を受け止めようとしていたそうだ。そして、翌日に行われた準々決勝には、「小禄に勝ってもらいたい」と3年生が揃って応援に駆け付けたとのこと。こういうのが高校野球のいいところだし、青春ってかんじがしてたまらなく眩しい!(そして自分は涙腺が崩壊・・・)

これを書いている現時点では、小禄はベスト4に勝ち残っている。「浦添商の分まで」なんて、周りに言われなくても本人たちが一番よくわかっているだろう。準決勝と決勝は、雲一つない青空の下でプレーできるといいなと思う。

浦添商業ナインから学んだこと

ルールを頭に入れて試合をすることは、勝つための必須条件。