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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【川内優輝、川内美加】息子も凄いが、お母さんも凄いぞ!

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7月3日(日)に行われた「ゴールドコーストマラソン」で、日本勢が大健闘!男子は公務員ランナーの川内優輝選手(埼玉県庁)が2時間9分1秒で2位、女子は堀江美里選手(ノーリツ)が大会新記録の2時間26分40秒で優勝した。

川内選手は終始、先頭集団でレースを展開し、ラストは優勝したムンガラ選手(ケニア)に1秒差で敗れてしまったが、1年半ぶり9回目のサブ10を達成。自身の持つ「日本人歴代最多サブ10記録」を更新した(※ちなみに歴代2位は高岡寿成さんの6回)。こんなに調子がいいのに、リオ五輪に出られないなんて本当に残念だ。

一般的に実業団のランナーは、長い時間をかけてマラソンのトレーニングに励み、数ヶ月に一度、レースに出場して2時間10分切りを目指すのだが、今回サブ10を達成した川内選手のスケジュールは以下のとおりであった。
 

■ 6月19日(日)→「隠岐の島ウルトラマラソン」(50キロ、2時間44分7秒)
■ 6月26日(日)→「函館マラソン」(ハーフ、64分24秒)
■ 7月 3日(日)→「ゴールドコーストマラソン」(フル、2時間9分1秒)


ちょっとハードスケジュールすぎるよ!ゴールドコーストが3週連続レースの3週目だったなんて!ハーフぐらいなら平気なのかもしれないが、さすがにウルトラ(50キロ)は足にダメージが残ると思うのだけど・・・。どうやら川内選手の辞書には、「疲労抜き」という言葉は存在していないようだ。

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川内選手は三人兄弟の長男で、二人の弟(鮮輝さんと鴻輝さん)も2時間30分を切っているエリートランナーである。 そして、この川内三兄弟の母親・美加さんが、今回のゴールドコーストマラソンで初めてフルマラソンに挑戦し、3時間48分39秒(ネット)という素晴らしいタイムでゴールしたのだ!

(※写真・左が美加さん。走り込んできたのか、足がすごく引き締まっている!)

市民ランナーにとってフルマラソンで4時間を切る(=サブ4)というのは、一つの目標であり、ステイタスでもある。個人的に趣味でマラソンをしているのだけど、現在の自己ベストは3時間41分。サブ4を達成したのは4レース目だった。だから、初フルでいきなり4時間切りというのがどれだけ凄いことかよくわかる。

美加さんは現在52歳で、走歴は2年。中学・高校と陸上部で中距離の選手だったらしいけど、やはり只者ではないというか、血統というか、さすが川内選手を育てただけのことはある。息子たちは全員サブ2.5だから、ゆくゆくは家族でギネス記録なんかも狙えるかもしれない。

そして実は、自分もこのゴールドコーストマラソンを走ってきたのである。この大会はエリートランナーと狭い道ですれ違えるので、せっかくだから日本人選手の名前を呼んで、「頑張れ!」と声をかけてみた。すると、川内選手はこちらに目線を向けて力強く頷いてくれたし、堀江選手もチラッと見てくれたし、渋井陽子選手三井住友海上)に至っては手を上げて応えてくれた。こういった反応は国内のレースではあまり見られないので、正直とても嬉しい。

タイムはかろうじて美加さんに勝つことができたが、危うく負けるところだったとも言える。川内選手は凄すぎて目標にもならない(当たり前)けど、美加さんはちょうどいいライバルになりそうだ。これからまだまだ記録を縮めるだろうから、自分も負けないように練習を頑張ろうと思う。

<2016/10/28 追記>
雑誌『ランナーズ』の2016年12月号に、美加さんの記事が載っていた!「初フルで歩かずサブフォー達成の秘訣、教えてください!」という企画で、なかなか興味深い内容だった。

ゴールドコーストマラソンに向けての取り組み>
① 5分でも30分でもいいから、まずは毎日走る時間を作る。
② 最長60分だった練習時間を、「平均60分」に変更。
③ 週1で、90分→120分→150分→180分と練習時間を伸ばす。
④ 週1で、200メートルの坂ダッシュを10本。
⑤ レース2週間前に3時間ジョグをこなし、本番を迎えた。

やっぱりマラソンに近道なんてないのだ。美加さん自身も、「レース前の不安解消には、しっかり練習しかありません!」と仰っていた。すべての市民ランナーが、肝に銘じたい言葉である。

 

川内親子から学んだこと

レースで結果を出すためには、きちんと練習をすること。マラソンに近道なし。