人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【高谷惣亮、田知本遥】出られなかったきょうだいの分まで頑張れ!

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レスリング男子フリースタイル74キロ級、リオ五輪代表の高谷惣亮選手(ALSOK)。実弟の高谷大地選手(拓大)もレスリングの日本代表選手で、兄弟揃っての五輪出場を目指していたが、リオでは叶わず。夢は4年後の東京に持ち越しとなった。

個人的に、高谷選手の名前を初めて知ったのは14年の世界選手権、それも「熱湯をかけられた男」としてだった。この大会の3回戦でムラド・ガイダロフ選手(ベラルーシ)を4―0で退け、次戦に備えてウオーミングアップ場で休んでいたところ、背後から近づいてきたガイダロフに頭から熱湯をかけられたのである(世界にはとんでもない奴がいるものだ!)

これ以降の試合は頭にやけどを負った状態で戦うはめになったが、見事銀メダルを獲得。「トラブルに巻き込まれた被害者」として名前を知られただけでなく、「レスラーとしての確かな実力」も証明してみせた。

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柔道女子70キロ級リオ五輪代表の田知本遥選手(ALSOK)。実姉は78キロ超級の田知本愛選手(ALSOK)で、姉妹揃っての五輪出場を目指していたが、惜しくも叶わず。4年前のロンドンに続いて、リオも遥選手のみの出場となった。

姉の愛選手は15年世界選手権銀メダリストで、リオ五輪代表入りが有力視されていたが、最終選考会の全日本女子選手権で2位に終わり、山部佳苗選手(ミキハウス)に代表の座をさらわれてしまった。個人的に、この4年間の頑張りを(スポーツ新聞上で)ずっと追ってきたので、この結果は正直とてもショックだ。

妹の遥選手は2大会連続で代表の座を射止めたが、決して順風満帆だったわけではない。昨年2月には、ドーピング違反の恐れのある市販の風邪薬を服用したことで国際大会を欠場。全日本柔道連盟から警告を受けた。しばらくは自分を責めて泣いてばかりで、「どん底を経験した」。そのころにずっと寄り添い、励ましていたのが他ならぬ愛選手だったのである。

だから田知本姉妹には、ハッピーエンドを迎えてほしかったのだ。本当にあと一歩だったと思う。勝負の世界はいつだって紙一重。改めてその厳しさを教えられたような気がする。

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高谷選手と田知本姉妹は、3人ともALSOKに所属しているのだが、ALSOKと言えば、現在オンエア中のCM『ALSOKスーパー・サンバ』篇 が話題になっている。

このCMでセンターを務めているのが伊調馨選手で、その両脇で踊っているのが田知本姉妹である。そして高谷選手は、これから放送予定の『歌舞伎バージョン』で初めてセンターに抜擢されることになった。かつては吉田沙保里選手の真後ろで踊っていて、髪の毛とあごしか映らなかったことを思うと、感慨もひとしおだろう。

でも、ALSOKのCMは「目からビームが出るようになって一人前」である。誰もが身につけられる能力ではないけど、吉田選手のように金メダルを獲れば、もしかしたら出るかもしれない。高谷選手と田知本選手には出場が叶わなかった弟さんやお姉さんの分も、そして目からビームを出すためにも、ぜひリオで大活躍してほしい。

 

高谷選手と田知本選手から学んだこと

自分以外の誰かのために頑張る気持ちは、モチベーションを高める。