人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【琴欧洲、エフゲニア・メドベージェワ】漢字を学び、セーラームーンを歌う

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2014年に惜しまれながら現役を引退した、元大関琴欧洲鳴戸親方。現在は、日本相撲協会の広報部に所属し、記者クラブの仕事をしている。

5月の夏場所では、元小結・高見盛振分親方と2人で15日間、「幕内・十両全力士の成績表」の作成を担当した。これは、新聞1ページを一回り小さくしたような大きさの紙に、対戦相手や決まり手を記入していくというもの。「突落(つきおとし)」「叩込(はたきこみ)」など漢字表記が基本になっていて、ブルガリア出身の鳴戸親方にとっては骨の折れる作業だと思うのだが、これを難なくこなしているのだ!

日本語はゼロからのスタートで、幕下まで下積み時代は自由時間がなく、ひらがなやカタカナは関取になってから練習した」そうだ。子供が使う練習帳で、一字一字なぞって覚えたり、iPadにダウンロードした漢字学習アプリで勉強して、「話す」だけでなく「書く」能力も身につけた。

2014年には日本国籍を取得し、「日本に残った以上は、日本のルールに従う」ブログも昔はほとんどひらがなだったが、最近は漢字も増えてきた。短くて平易な文章なのだけど、可愛らしくて、とっても癒されるので、ぜひ読んでみてほしい。
 

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今年4月にボストンで行われた「フィギュアスケート世界選手権」で、フリーの世界歴代最高得点を記録し、初優勝を飾ったエフゲニア・メドベデワ選手(ロシア)。

ここ最近のロシアは、ソトニコワリプニツカヤ、トゥクタミシェワ、ラジオノワなど、次から次へと天才少女が現れているのだが、個人的なイチオシはこのメドベージェワ選手だ。世界選手権で優勝した後のインタビューを見て以来、すっかり虜になってしまったのである!(※映像はコチラ

最初は「信じられない」「コーチのおかげ」などと、初優勝の喜びを普通に語っていたのだが、日本のテレビだということがわかると「よかったら日本のファンに喜んでもらえそうなことをやりたいのですが」と軽く咳払いをしながらカメラの前に立ち、突然セーラームーンの主題歌『ムーンライト伝説』を日本語で歌い(朗読し)はじめたのだ!まだ16歳なのに、なんてサービス精神旺盛なんだろう!このインタビューを見てファンになった人は、きっとたくさんいたはずだ。

メドベージェワ選手は、セーラームーンを4シーズン見ていて、他にも宮﨑駿監督の作品など日本のアニメが大好きなのだそうだ。7月に新潟県長岡市で開催されるアイスショー『ドリーム・オン・アイス 2016』にゲスト出演するのだが、演技後にはセーラームーンやトトロの人形が大量に投げ込まれるかもしれない。

「日本人としての愛国心」のようなものを、普段はあまり意識することはないのだけど、ブルガリアからやってきた力士が日本語を一生懸命勉強してくれたり、ロシアのスケーターが日本のアニメに興味を持ってくれているという話を聞くと、素直に嬉しく思う。

”好意の返報性”とは、「好意を示してくれた相手には、自分も好意を持つようになる」という心理学用語だが、日本のことを好きになってくれたアスリートは、親しみが湧いてくるし、ひいき目に見てしまう。メドベージェワ選手なんて、応援しているうちにたまに体操の白井健三選手に見えるときもあるくらいだ(大きな目が似ているような気がする)。7月の来日が本当に楽しみでならない。いつかエキシビションセーラームーンをやってくれないだろうか。

鳴戸親方とメドベージェワ選手から学んだこと

好きになってもらうためには、まずは自分が好きになること。(これから海外旅行に行くときは、その国の文化を前もって勉強したり、言葉を覚えたりしてみようと思う。現地で披露したら、喜んでもらえるかもしれないから)