人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【徳山商工、誠英】残り0.9秒、劇的逆転ブザービーター

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「まるでマンガのような逆転劇が現実に!!!」

6月5日に山口県で開催された、女子バスケットボール・インターハイ予選決勝。終了直前にフリースローを2本決めた誠英高校。スコアは65対63の2点差になり、残り時間は0.9秒。しかし、絶体絶命の窮地に追い込まれた徳山商工高校が最後に放ったシュートがなんと・・・(※映像はコチラ)。

ああ、なんて劇的で、そして残酷な結末だろうか。何度見ても鳥肌が立ってしまう。男子選手ならまだしも、高校生の女子がセンターラインより後ろ(のように見える)からロングシュートを打って、それがスポッと入るなんて!「最後まで・・・希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ」というスラムダンク安西先生の言葉をそのまま体現したようなゲームである。

敗れた誠英も、あの状況でフリースローを2本とも決められる精神力は本当に素晴らしい。「1本目を決めた時点で、2本目はわざと外して時間を稼ぐべきだった」「なぜ最後までオールコートで当たらなかったのか」という厳しい第三者の意見もあるようだが、残り0.9秒で逆転される可能性を咄嗟に考えることは難しかったのだろう。いずれにしても、両校ともに全力を出し尽くした結果だ。

もしこれが練習試合なら、「いい勉強になった」ですむのだけど、「高校生にとって最大のイベント」であるインターハイ(全国高校総体)に行けるか行けないかが決まる試合だったというのがたまらなく切ない。

個人的に、高校3年のときにインターハイに出場したことがある。3年間で出たのはこの1回だけ。2年のときもチャンスがあって、インターハイ予選の1つ前の大会で優勝したのだけど、肝心のインターハイ予選で惜敗。あと一歩のところで叶わなかった。だから、インターハイに行ける徳山商工の喜びも、行けなかった誠英の悔しさも、どちらの気持ちも手に取るようによく分かる。

出られなかった高2のインターハイは、地元の県で開催された。その開会式で、ライバルが「選手」として誇らしげに行進しているのを、自分は「補助員」として見ていて、「来年は絶対にインターハイに出るんだ!」と心に強く誓ったことを今でも覚えている。そして、このとき感じた猛烈な悔しさが、高校ラストイヤーの部活動を頑張る大きなモチベーションになった。だから誠英の選手には、スラムダンクで山王工業の堂本監督が言っていた、「”負けたことがある”というのがいつか大きな財産になる」という言葉を贈りたい。

このあまりにも劇的な試合は、全国ネットのニュースで取り上げられたことで話題になり、Youtubeの再生回数は現時点で120万回を超えている。徳山商工はインターハイでも注目されるだろうけど頑張ってほしい。そして誠英にもまだウィンターカップがある。3年生の選手は心に期するものがあるはずだ。秋の予選に向けて、山王工業の堂本監督の言葉を胸に、こちらも頑張ってほしい!

  

徳山商工高校&誠英高校の選手たち学んだこと

勝負は最後までわからない。ダメ元でも諦めずにチャレンジすることが大事。