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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【熊谷紗希】やっぱり持ってる!Vキッカー再び!

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リオ五輪出場を逃し、高倉麻子新監督を迎えて再スタートを切った「新生・なでしこジャパン」に嬉しい知らせが届いた。女子の欧州チャンピオンズリーグで、日本代表DF・熊谷紗希選手が所属するリヨンが優勝。しかもラストは、2011年女子ワールドカップ決勝のデジャヴのような状況になった(※映像はコチラ)。

  

熊谷MVP 欧州女王に「代表とは違う喜び」(5/28 日刊スポーツより)

 女子の欧州CLは26日、イタリアのレッジョネレミリアで決勝が行われ、DF熊谷紗希(25)のリヨン(フランス)がウォルフスブルク(ドイツ)を抑えて、4季ぶり3度目の優勝を果たした。
 延長を終えて1-1で突入したPK戦を4-3で制した。フル出場した熊谷はPK戦で5人目に登場し、優勝を決めるキックを落ち着いて成功させた。日本代表「なでしこジャパン」が優勝した11年女子W杯の決勝でもPK戦で最後に蹴った。「うわ、また私、すごいのが来た」と思ったが、冷静さは失わなかった。最優秀選手にも輝き「代表とは違う喜びというか。勝って本当に良かった」と実感を込めた。

 

男女を通じて、W杯とチャンピオンズリーグの両方で最後のPKを決めたのは、熊谷選手が初めてではないだろうか。本当にすごい巡り合わせだし、「持ってる」というか、そういう星の下に生まれているのかもしれない。

それにしても、熊谷選手がまだ25歳ということに驚きを隠せない。ということは、W杯でPKを蹴ったときは20歳だったわけである。それなのにあの場面で、よくゴール左上の難しいコースにドカーンと蹴れたもんだなぁと思う。今回のPK戦も、「緊張は全然していなかった。外す気がしなかった」。若いのに肝っ玉が座っているし、メンタルがかなり強いのだろう。

この熊谷選手の快挙は、本来ならもっと大きく報道されてもいいはずなのに、5月28日のスポーツ新聞は、ニッカンスポーツが7ページ目、スポーツニッポンとスポーツ報知は9ページ目にようやく掲載されていた(※しかも3紙すべてモノクロ)。五輪に出られないと、こうも扱いが悪くなるのだ。

6月2日&5日に行われたアメリカとの親善試合は、2試合とも地上波では放送されなかった。W杯で優勝したときはあんなに持ち上げていたのに、勝てなくなった途端にメディアは報道しなくなる。たしかに「結果がすべて」の世界だけど、たった一度のミス(=五輪出場を逃す)も許されないというのは厳しいものがある。

チームの大黒柱だった澤穂希さんが引退して、なでしこは今、世代交代の過渡期を迎えている。高倉新監督のもと、若いメンバーでどうかもう一度這い上がってほしい。そして、もし何かの大会で決勝に進んで、延長でも決着がつかずPK戦にもつれこんだときには、熊谷選手を「5人目のキッカー」に起用してほしいと思う(これだけで勝てる予感がする!)

 

熊谷選手から学んだこと

ここぞという場面で「持ってる人」になるために、普段からコツコツ努力をして運を貯めておく。