人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【法華津寛】オリンピックより大切なもの

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5月18日付のスポーツ新聞に、「馬術界のレジェンド」「じいじの星」こと法華津寛選手の残念なニュースが載っていた。

75歳法華津 リオ五輪断念「馬に無理をさせたくない」(5/18 スポーツニッポンより) 

馬術で1964年東京五輪に初出場し、前回ロンドン五輪は日本史上最年長の71歳で出場した法華津寛(75=アバロン・ヒルサイドファーム)が、目指していたリオデジャネイロ五輪に出場できなくなったことが17日、分かった。国際連盟が定めた五輪出場の基準となる一定以上の戦績を、日本連盟は23日までに満たすことを求めている。法華津はドイツとオランダを拠点に練習に励んでいたが、昨年からのパートナー、ザズー号が体調を崩したため競技会に参加できていなかった。

 

どうやら馬の体調が悪く、日本代表を決める選考会に出場できないため、断念することになったようだ。今後については、「まだ何も決まっていない。まずは馬を元気にしてやることを優先したい」とのこと。ああ、なんて優しいコメントだろうか!ザズー号への深い愛情が伝わってくる。

もしリオ五輪に出場すれば ”最年長出場記録” だったが、法華津選手の価値観の中ではそんなことよりも、馬の体調回復の方がプライオリティが上だったのだろう。自分は「オリンピック=世界最高峰の大会」というイメージがあるから、「出られるチャンスがあるなら絶対に出たい!」と思ってしまうのだけど、「人生において、何を一番優先したいと考えるかは人それぞれ」なのだなぁと実感する。

このニュースを聞いたとき、現在75歳の人にかける言葉としてはふさわしくないかもしれないけど、「また4年後頑張ってください!」と言いたくなった。法華津選手は23歳のときに、1964年東京五輪に出場している。ご本人はまだまだお元気そうだし、あとはザズー号の体調が回復すれば、「2度目の東京五輪出場」という夢物語もまんざら不可能ではないような気がするのだ。 

井上雄彦さんの名作『スラムダンク』の中に、「それでも仙道なら・・・仙道ならきっと何とかしてくれる」という名台詞があった。「79歳でも法華津選手なら・・・法華津選手ならきっと出場してくれる」と、期待してしまうのは自分だけではないだろう。2020年、ダンディーな法華津選手の姿を馬事公苑で見れると嬉しい。

 

法華津選手から学んだこと

人生において、何を一番優先したいと考えるかは人それぞれ。