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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【江畑幸子】昇格請負人がもたらした功績

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リオ五輪の出場権をかけた女子バレーボールの世界最終予選(以下、OQT)が、いよいよ今日から始まる。最終日の5月22日まで、テレビの前にかじりつく日々になりそうだ。

今から8年前、北京五輪のOQTを観に行ったことがある。そのときは「柳本ジャパン」で、高橋みゆき選手がエースとして活躍していた。試合前にスペシャルサポーターの Hey! Say! JUMP が登場したときの「キャー!」という黄色い声援がものすごくて、一瞬、ジャニーズのコンサートのような錯覚がしたけど、スティックバルーンをバンバン叩いて応援して、とても楽しかったことを覚えている。

さて今回、残念ながらOQTに臨む14人のメンバーからは落選してしまったのだが(入ると予想してこの記事を書いていた・・・)、代表候補選手に名を連ねていたのが、アタッカーの江畑幸子選手(PFU)である。

2012年のロンドン五輪で日本の銅メダル獲得に大きく貢献した江畑選手は、大会後に「もっと自分を高めたい」とフランスの強豪・カンヌに移籍。昨年、日本に戻ってきたのだが、その際に驚いたのは、選んだチームが古巣の日立ではなく、当時はまだチャレンジリーグに所属していた「PFUブルーキャッツ」だったということだ。

ロンドン五輪の主力メンバーが、プレミアリーグからのオファーを蹴ってチャレンジリーグのチームに移籍する。寺廻太監督ですら、「ほんまかいや、と思いましたよ」という決断だった。入団直前にアキレス腱を切る大怪我を負ってしまい、しばらく試合に出られなかったものの、今年1月に復帰してからは毎試合得点を量産。勢いに乗ったPFU入れ替え戦に勝利し、創部初のプレミアリーグ昇格を果たした。

そのPFUが、先日行われた「黒鷲旗全日本選抜バレーボール大会」でベスト4に入った。しかも、大黒柱の江畑選手は日本代表合宿で不在だったのである!これはチームとして着実に力をつけている証拠だろう。人間が一人の力でできることには限りがある。でもチームスポーツの場合は、一人のスター選手の存在が、周りの選手の意識をガラッと変えることもあるのだと実感する。

江畑選手と言えば、ロンドン五輪の中国戦(準々決勝)が忘れられない。第5セット、自分のミスで相手にマッチポイントを与えた後、表情一つ変えずに言った「あたしが一本決めるね!」。そして有言実行。本当に何度見ても痺れるシーンだ。気持ちが強くて、大舞台になればなるほど力を発揮する選手だから、今回のOQTも楽しみにしていたのだけど・・・。

まだリオへの道が完全に閉ざされたわけではないし、まずは仲間が切符を掴んでくれることを心から祈りたいと思う。頑張れ、火の鳥NIPPON!!!

 

江畑選手から学んだこと

緊迫した場面でも動じないメンタルの強さ。