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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【北島康介、高橋尚子】飾らない言葉が一番!

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先月の日本選手権をもって現役を引退した、水泳界のレジェンド・北島康介さん。オリンピックに4大会連続で出場し、金4、銀1、銅2の計7個のメダルを獲得。引退会見では、「幸せな選手生活だった。本当に悔いはないです」と清々しい笑顔を見せた。

北島さんはこれまで、節目節目で名言を残してきた。アテネ五輪で金メダルを獲得したときの「チョー気持ちいい」は、2004年の流行語大賞を受賞。北京五輪で2連覇を達成したときの「なんも言えねぇ」は、2008年の流行語大賞にノミネートされた。

そして今年の日本選手権でも名言が生まれた。引退レースとなった200m平泳ぎで5位に終わった後、涙を浮かべる北島さんに、「涙を流すのもこらえていたのではと思うが?」と質問したアナウンサーが先に号泣。それを見て、「泣いてんだもん、インタビューの人。ズルいでしょ。それはズルいわ

こう見ると、名言はすべてタメ口である。でも、「すごく気持ちがいいです」「何も言えません」「インタビューの人が泣いているのを見てもらい泣きしてしまいました」だったら、きっと印象に残らなかったと思う。レース直後の嬉しさや悔しさが素直に伝わってくる、この言葉遣いが北島さんらしくていいのだ。

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シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんは、2005年の東京国際女子マラソンで復活優勝した際、インタビューで次のような名言を残した。 
 

一度は陸上をもう辞めようと思った時にも、
本当に暗闇の中でも夢を持つ事で、
本当に一日一日を充実した時間を過ごすことができました。
なので陸上と関係なく、今暗闇にいる人や、悩んでいる人、
本当に一日だけの目標でも、3年後の目標でも
何でも目標を持つ事で、すごく一歩一歩一日が充実すると思います。
どうか夢を持って一日を過ごして欲しいと思います。
そして小学校中学校の子も、もちろんなんですけれども、
30代そして中高年のみなさん方も、24時間という時間は
みなさん本当に平等に与えられたチャンスの時間です。
もう二度と来ないこの一日の時間を精一杯、そして充実した楽しい日にして下さい。
今日はみなさんのおかげで、私はとても良い日になりました。
(※東京国際女子マラソン2005、優勝インタビューより抜粋)

 

これは確信犯・・・というか、事前にコメントを考えていたのではないだろうか(アドリブだったらかなりすごい)。たしかに素晴らしいスピーチだし、高橋さんが言うから説得力バツグンなのだけど・・・。でもやっぱり、シドニー五輪「すごく楽しい42キロでした」インパクトには勝てない気がするのだ。

2000年9月24日、たしか日曜日の朝だったと思う。この日の最高視聴率は、高橋さんのゴール直後で59.5%。約6000万人がこの言葉を聞いていたことになる。42キロ走ってきたのにケロっとしていて、底抜けに明るい笑顔のインタビューは、「本当に走ることが楽しい!」というのが伝わってきた。”Qちゃん効果”でシドニー五輪以降、日本のマラソン人口は約200万人増えたと言われている。

リオ五輪までいよいよあと3ヶ月となった。オリンピックイヤーは、活躍したアスリートが発した一言が、流行語になることが多い。でも、露骨に狙いすぎるとあざとい感じになるし、あまり長すぎても覚えるのに苦労する。結局、人の心に残るのは、北島さんや高橋さんのように、喜怒哀楽をストレートに表現した、飾らない言葉なのだと思う。

 

北島さんと高橋さんから学んだこと

いつだって、人の心に残るのは飾らない言葉。