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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【森且行、川崎宗則】決断は自分が正解にする

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今年の1月中旬、解散騒動で話題になった国民的アイドルグループ・SMAP。今は5人で活動しているが、デビュー当時は6人組だった。今から20年前、人気絶頂の22歳でSMAPを脱退し、子供の頃からの憧れだったオートレーサーに転身したのが森且行選手である。

養成期間中に金網に激突して重傷を負うなど、順調なスタートとはいかなかったが、翌年の新人王決定戦で優勝。2000年にオートレース最上級のS級にランクされ、2014年には通算500勝を達成。デビュー当初は、周囲から「芸能人なんかに何ができる」とやっかみを受けたり、対抗心を向けられることもあったが、結果を出すことでそれらを封じ込めた。実力でアンチを黙らせる人は本当にカッコいい!

42歳となった今もなお、第一線で活躍している森選手は、オートレースを愛するファンとの交流イベントや、ポスターなどに引っ張りだこになっている。積極的に”広告塔”として活動することで、「(自分を受け入れてくれた)オートレース界を盛り上げたい」という強い思いがあるようだ。

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今年、メジャーリーグシカゴ・カブスマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加している”ムネリン”こと川崎宗則選手。1999年に鹿児島工からドラフト4位でソフトバンク入り。甘いマスク&ハツラツとしたプレーで女性ファンを虜にし、WBC日本代表にも選ばれた。

2011年オフ、「尊敬するイチロー選手と一緒にプレーをしたい」という一心でアメリカへ。念願叶ってチームメイトとなったが、半年後、イチロー選手はヤンキースに移籍してしまう。しかし、失恋?を乗り越えて前向きに頑張る姿を、野球の神様は見ていた。2013年8月21日、イチロー選手が日米通算4000本安打を達成したその瞬間、川崎選手は対戦相手・ブルージェイズ二塁手として、立ち会うことができたのだ!(この画像、メガネみたいで何度見ても笑えるw)

普段、カメラの前では底抜けに明るい川崎選手だが、メジャーとマイナーを行き来する生活で精神的に消耗し、円形脱毛症になったこともあった。通訳もおらず、屈強な外国人と熾烈なサバイバルの日々。挫けそうなときは、「前へ出よう。そうすることで、マイナスをプラスに持って行くことができる。大切なのは前に出ること。前進、前傾、前へ出る」と必死に自分に言い聞かせているそうだ。(著書『逆境を笑え  野球小僧の壁に立ち向かう方法』より)

現在、SMAPメンバーの年収は、数億円と言われている。川崎選手のホークス最終年の年俸は、2億4000万円(推定)だった。ずっとSMAPやホークスという「安住の地」にいれば、今の何倍もの収入があっただろうし、それなりのスター待遇が保障されていたことは間違いない。しかし、二人とも築き上げた地位や栄光を捨てて、厳しい戦いが待っている「イバラの道」に飛び込んだ。この決断は、広島カープの黒田選手風に言えば、”男気”ということになるのだろうが、周囲の人にはすごく反対されたんじゃないかと思う。

ただ、大事なのは、「決断そのもの」ではなくて、「決断した後にどうするか」である。決断には”正解”も”不正解”もない。だから自分が選んだ道は、自分で正解にすればいいのだ!誰に何と言われようと、自分の意志と実力で正解にすればいいのだ!今の森選手と川崎選手の姿を見ていると、やりたいことに挑戦しているという充実感が伝わってくるし、以前よりもイキイキしているように思える。きっと本人たちの中では、「オートレーサーになる」「メジャーリーガーになる」という決断は、すでに”正解”になっているのではないだろうか。