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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【白井健三、シェリーアン・フレーザープライス、坂本孝】回転を速くする

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2013年、体操世界選手権の種目別ゆかで日本選手史上最年少の17歳で金メダルを獲得した、白井健三選手(日本体育大学)。内村航平選手が「ひねりすぎて気持ち悪い」と言うほどの鋭いひねりが持ち味で、”ひねり王子”と呼ばれている。

小さいころからトランポリンで遊んでいて、空中での回転感覚を身につけたという白井選手の得意技は、F難度の「後方伸身宙返り4回ひねり(シライ/グエン)」。フィギュアスケート羽生結弦選手は氷上で4回転ジャンプをしているが、白井選手は床を蹴り上げてから着地までに、空中で4回転するのである。あまりに回転が速すぎて、スローで見ないと何をやっているのか訳がわからない状態だ。

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陸上女子100mで北京五輪ロンドン五輪と2連覇し、世界陸上で3度も優勝しているシェリーアン・フレーザープライス選手(ジャマイカ)。同級生のウサイン・ボルト選手は196センチの長身だが、フレーザープライス選手は152センチと小柄なため、周囲からは「短距離では成功しない」と言われていた。

それでも世界チャンピオンになれたのは、足の回転がありえないぐらい速いからである。一人だけ、腰から下を早送りにしているみたいなのだ。それでいて上半身は全くブレずに、大きなストライドでぐんぐん進んでいく走りは、まさに圧巻の一言。『うる星やつら』のラムちゃんのような緑色のドレッドヘアや、頭につけているひまわりは、「走るのに邪魔なのでは?」と思ってしまうが、これで金メダルを獲るのだから大したものである。

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ブックオフコーポレーション創業者、坂本孝さん。67歳で同会長を辞任し、72歳のときに 「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」を運営する”俺の株式会社”を設立した。

「俺の~」は、ミシュランの星付きレストランで修業をしたシェフが作った高級料理を、通常の半額以下という驚愕の価格で提供する外食チェーンだ。店内は基本的に「立ち飲み形式」で、お客さんの回転を速くする(回転率を上げる)ことで利益を出している。”立ち読み”から”立ち飲み”へ、72歳で異業種に参入した坂本さんのバイタリティにはあっぱれだ。

この三人は、「体の回転」「足の回転」「客の回転」を速くすることで、それぞれの世界で実績を残してきた。人並み外れた回転速度は、人並み外れた結果をもたらすのだ。白井選手のようにクルクル回れず、フレーザープライス選手のように速くも走れず、飲食店の経営者でもない自分は、せめて「頭の回転」だけでも速くしたいなぁと思う。お笑い芸人さんのようにとっさに面白いことを言ったり、的確なツッコミを入れたり、見事な切り返しをしたい。そのために、毎週『アメトーーク!』を見て勉強したり、密かにネタ帳を作ったりしているのである。