人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【タモリ、山本昌】長く続ける秘訣

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国民的長寿番組『笑っていいとも!』の司会を32年間務めた、タレントのタモリさん。32年のうちでタモリさんが番組を休んだのは、①ヨットで転倒して怪我、②ゴルフボールが当たって怪我、③船舶免許取得、④白内障手術、の4回だけで、風邪などの体調不良で休んだことは一度もなかった。コンディションを整えるのも仕事のうちとはいえ、まさに”プロの鏡”だ。

個人的に一度、『笑っていいとも!』の観覧に行ったことがある。タモリさんは思っていたよりも小柄な人だった。アルタが狭くて出演者との距離がかなり近かったのと、お馴染みの掛け合い「そうですね!」(放送開始前にみんなで何回も練習した)がやれて嬉しかったことを覚えている。

タモリさんは、番組を長く続ける秘訣として「反省しないこと。力まないこと。やる気を出さないこと」の3つを挙げている。あそこが悪かった、次はこうしようといちいち反省していては身が持たないので、あまりやる気を出さないことが逆に番組を続けるやる気を生むのだそうだ。

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昨シーズン限りで32年間のプロ野球生活に終止符を打った、元中日ドラゴンズ山本昌さん。1984年に日大藤沢高校からドラフト5位で中日に入団し、積み重ねた白星は219。引退会見では「奇跡のような、世界で一番幸せな野球人生」という名言を残した。

41歳でノーヒットノーラン、45歳で完封勝利、49歳で白星、そして50歳で史上初の先発登板と、樹立した最年長記録は数知れない。”球界のシーラカンス”と呼ばれる山本さんいわく、「過酷にしない。余力を持つ。背伸びをしない。伸びきらない。毎日やっても苦痛にならないことをする。できる方法を考える。できないことをしないこと」が現役を長く続ける秘訣だそうだ。

今年のNPB新人選手研修会で講師を務めた際にも、後輩たちに「まともにキャンプを過ごしたら壊れるので、どこかで抜くことを覚えてください」と、”手抜き”ではなく、”要領良く”練習するようにアドバイスをしている。

二人とも言葉は違えど、言っていることのニュアンスは似通っている。例えば、ゴムをずっとピンと張り詰めた状態にしておくと、やがて伸び切って使い物にならなくなってしまう。これを人間の活動に置き換えると、「伸び切る=続かない」ということになる。ガムシャラに頑張る、過度な負荷をかける、勢いだけで突っ走る、というようなやり方では絶対に長く続かない。だからあえて、「腹八分目で止める」ということがポイントなのだろう。

タモリさん、山本昌さん、ともに32年間(偶然にも年数が同じだった)本当にお疲れ様でした!