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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【リオネル・メッシ、西岡剛、林真理子】選ばれなかった人間の逆襲

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バルセロナのエースストライカー、リオネル・メッシ選手。これまでに7度のリーグ優勝、4度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験。FIFAバロンドールも4度受賞している。

今や名実ともに世界最高峰のプレイヤーとなったメッシ選手だが、13歳のときにリバープレート(アルゼンチン)に入団を拒否されたという苦い経験をしている。その頃、成長ホルモンに障害を抱えていて身長が140センチしかなく、「僕がとても小さかったため(入団が)実現しなかった」そうだ。

そのリバープレートとは今年のクラブW杯決勝で対戦し、バルセロナが3-0で勝利。メッシ選手は因縁の相手に、見事な先制ゴールを決めた。 

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阪神タイガース西岡剛選手。高校時代に甲子園に出場し、ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団。日本代表として、2006年のWBC北京五輪に出場している。

学生時代からスター街道まっしぐらに見える西岡選手だが、子供のころから憧れていたPL学園に、「ウチでは試合に出られない」と入学を断られたという苦い経験をしている。大ショックを受け、泣き明かした翌日から目標を「打倒PL」に変更し、大阪桐蔭に進学。在学中は、一度もPL学園には負けなかったそうだ。

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作家の林真理子さん。デビュー作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーを記録し、31歳で直木賞を受賞。現在は9つの文学賞の選考委員を務めている。

一見順調に思える林さんの人生だが、就職活動では40社に落とされたという苦い経験をしている。日雇いのアルバイトで何とか食いつなぎ、先の見通しは全く立っていなかったが、「今に成功して、この貧乏時代を懐かしむ日がくる」と心の中でずっと思っていた。40通の不採用通知も捨てずに全て保管。いつか有名になって、取材にきた人にその束を見せて、「こんな時代もあったのよ」とネタにするつもりだったという。

この三人の共通点は、人生のわりと早い段階で”選ばれなかった経験”をしているということだ。思い通りにならない現実に、「Oh my god!」「なんでやねん!」「嫌になっちゃうわ!」と思ったことだろう。しかし、悔しい思いをぐっとこらえて、「自分を落としたことを絶対に後悔させてやる」と、必死にボールを蹴り、バットを振って、ペンを動かしてきた。現在のそれぞれの世界での立ち位置や、これまでに残してきた結果を見ると、当時のスカウトや採用担当者は逃した魚の大きさを痛感しているに違いない。まさに最高の”恩返し”である。