人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【唐沢寿明】人の言葉に耳を傾ける

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白い巨塔』や『20世紀少年』など数々のドラマや映画に主演し、日本トップクラスの俳優として活躍している唐沢寿明(本名:唐沢潔)さん。カッコよくて、小顔で、爽やかで、明るくて、トークも面白くて、奥さんが山口智子さんで・・・と、人が羨む全てを手に入れているように思える唐沢さんだが、実はかなりの苦労人なのだ。

著書『ふたり』によると、16歳のときに両親に勘当されて家出。通っていた高校も中退し、俳優になるために東映アクションクラブに入団した。しかし、”スーツアクター”という顔が出ない役ばかりで、「顔出しで、セリフのある役をやることが夢だった」と述懐している。

テレビや映画のオーディションを受けても落ち続け、生活のためにアルバイトを転々とする日々。それが24歳になるまで8年間も続いたが、「いつか必ず役者になれると思っていた。こんなに強く望んでいるのだから、なれないはずがない」と揺るぎない信念を持っていた。叶わない夢が溢れている世の中で、腐らずに一途に思い続けることの偉大さを感じずにはいられない。

「今日からあなたはVネックのセーターとポロシャツを着なさい」。ブレイクのきっかけは、当時の所属事務所社長のこの一言だった。

それまでの唐沢さんは、Tシャツの上に革ジャンという”ワイルドな服装”で通していたので、「こういうのはいやだ」と一度は断ったのだが、鳴かず飛ばずの時期が続いたことから、しぶしぶ袖を通してみることに。イメージを爽やか路線に変更した直後、オーディションに合格。それ以降、どんどん仕事が入るようになった。

本来の自分ではない、全く別人格の自分が世間に受け入れられる。結果的に”寿明”で売れたことを喜びながらも、できるなら”潔”で押し通したかったという思いがあったことは想像に難くない。そんな悔しさを噛みしめながら、「今までの自分を変えてでも、とにかく突破したい」と周囲のアドバイスに従ったことが、今日の成功に繋がった。

それほど親しくない人や、よく知らない人の言葉は右から左へ聞き流せばいい。でも、半径5メートル以内にいる身近な人や、自分のことをきちんと見てくれる人の言葉は、耳を傾ける価値があると思う。たとえ意に反することでも、まずは否定しないで受け入れてみる。ブレイクスルーのヒントは、案外こういうところに潜んでいるかもしれない。