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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【ソチ五輪閉会式、麻生太郎】トラブルをうまく料理する

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これは、昨年2月に開催されたソチ五輪の開会式での1コマである。

天井から吊るされた雪の結晶のオブジェが、形を変えて”五輪”になる予定だったのだが、一つだけ輪が開かず”四輪”になってしまった。写真だけを見ると、まるでアウディのブランドロゴのようである。

しかし、転んでもタダでは起きないのが大国ロシアのすごいところ。開会式のトラブルを自虐ネタに昇華させて、閉会式の演出に取り入れてきたのだ。

パフォーマーたちが人文字でオリンピックの象徴である”五輪”を表現する際、右上の輪だけをわざと開かず、「またも”四輪”か・・・」と思わせた直後、輪が広がって見事な”五輪”に。会場には大歓声が沸き起こったという。トラブルを逆手に取るとは、「遊び心があるなぁ」「やるなぁ」というかんじだ。

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第3次安倍内閣で「副総理 兼 財務大臣」を務めている麻生太郎さん。大学時代に始めたクレー射撃モントリオール五輪に出場し、41位という成績を収めている。日本の首相経験者でオリンピアンなのは、麻生さんただ一人だ。

そんな華麗なる経歴を持つ麻生さんは、2008年の国連総会に出席した際、演説の途中で通訳の機械が故障するトラブルに見舞われた。しかし、慌てたり取り乱したりするどころか、「これ、日本製じゃないよね?」と英語でジョークを飛ばして会場を沸かせたのだ。「日本製じゃないから壊れた → 日本の製品は優秀」とちゃっかり自国のアピールをしているのも、実に機転が利いている。

予期せぬトラブルに見舞われたときにどう立ち振る舞うか。そこにはその人の本当の人柄がよく表れる。大舞台で起きたトラブルをうまく笑いに変えた演出家や、国際会議で場が和むようなジョークを言える麻生さんはとても魅力的な人だと思う。それぞれで故障した製品を作ったメーカーも、きっと救われたことだろう。