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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【野村忠宏、神野大地、武藤雄樹】扱いの悪さをネタにする

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アトランタシドニーアテネとオリンピックの柔道男子60キロ級で3連覇を達成した、野村忠宏さん。先日の全日本実業柔道個人選手権を最後に現役を引退。惜しまれながら畳を降りた。

野村さんは金メダルを3つも獲得している偉大な柔道家なのに、一度もスポーツ新聞の一面を飾ったことがないという。理由は、三度の五輪の決勝がいずれも谷(田村)亮子さんと同じ日だったからである。

これは有名なエピソードだが、まだ無名選手だったアトランタ五輪では、出発時に空港でカメラマンに「邪魔だ」と言われて突き飛ばされ、金メダルを獲得した翌日のスポーツ新聞には「田村、まさかの銀!野村、まさかの金!」と書かれていた。随分と失礼な話なのに、野村さんはこれらのエピソードを明るく自虐ネタにして、バラエティ番組で笑いをとっている。

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今年の箱根駅伝の5区で驚異的な区間新記録をマークし、青山学院大学を初優勝に導いた、「3代目・山の神」こと神野大地選手。

”かみのだいち”というカッコいい名前、体重43キロの軽量ボディ、祖母が大相撲名古屋場所の名物客『白鷺の姐御』ということでも話題となった。

そんな神野選手だが、走る前、小田原中継所での招集の際に「じんの」と間違えて呼ばれ、「絶対にいい走りをしてやる」と闘争心に火がついたそうだ。そして、タスキを受け取ってから1時間16分15秒後、「かみの」という名前は日本中に知れ渡ることとなった。

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Jリーグ浦和レッズ武藤雄樹選手。8月の「東アジア杯」で初めて日本代表に招集され、最速デビュー弾を決めるなど、ハリルジャパンの ”シンデレラ・ボーイ” として活躍している。

そんな武藤選手だが、同じ日本代表で ”イケメン・慶応ボーイ” の武藤嘉紀選手と同姓ということで、チームメイトやサポーターから「じゃない方の武藤」といじられているのだ。どちらが本家とは決められないぐらい、二人とも素晴らしい選手だと思うのだが、本人は「じゃない方の武藤です!」と自虐ネタで笑いをとっている。

ぞんさいに扱われるのは悔しいことだ。一人のスポーツ選手として、心中穏やかではいられないだろう。しかし一流の人間は、その状況をパワーや笑いに変えることができる。そして結果を残すことで、その後の報道や空気の変化を勝ち取る。こういう ”復讐” の仕方は、最高にカッコいいと思う。