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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【北島康介】悔しさをパワーに変える

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アテネ北京五輪の競泳男子平泳ぎで、「2大会連続2種目制覇」という大偉業を成し遂げた北島康介選手。ロンドン五輪でもメドレーリレーで2位となり、通算で7個目のメダルを手にしている。

そんな北島選手が唯一メダルをとれず、苦汁をなめたのが、高校3年生で初出場したシドニー五輪だ。

200メートルでは 0秒01差で準決勝進出を逃し予選落ち。100メートルでは3位と僅か 0秒43差でメダルを逃し4位。この結果ももちろん悔しかったと思うが、さらに悔しい思いをしたのが帰国時の成田空港での出来事である。

メダリスト達はみんなバスに乗ってテレビ局に向かったのだが、北島選手を含めたその他の選手はその場で解散と言われただけだった。この扱いの差がたまらなく悔しくて、このときに「次のアテネ五輪では絶対に金メダルをとる!」と決意したのだという。

スポーツの世界では「2位・4位・9位はとってはいけない順位」だと言われている。それぞれ、優勝を逃す、メダルを逃す、入賞を逃すということだからだ。ダントツの最下位での予選落ちであれば、簡単に諦めがつく。しかし、0秒43差、距離にしてほんの数センチの差で4位となり、バスに乗ることができなかった北島選手の悔しさはいかほどのものであったか。

「チョー気持ちいい」で新語・流行語大賞を獲得したアテネ五輪での栄光の原点は、この成田空港で味わった屈辱であったように思う。