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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【平野歩夢】「冬季五輪日本人最年少メダリスト」が日大に入学

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平野歩夢、日大入学で決意「自立」で歩む ソチ五輪スノボHP銀(4/9 スポーツニッポンより)

 スノーボードハーフパイプ男子のソチ五輪銀メダリスト、平野歩夢(18)が東京・日本武道館で行われた日大の入学式に出席した。スポーツ科学部の学生として寮に住み、来年の平昌五輪を目指す。これまでも遠征続きの生活で「慣れている」とは言うものの、親元を離れての一人暮らしに「影響されて良いこと、影響されちゃいけないことがあると思う。自分でコントロールしないと」と自立をテーマにした。
 先月のUSオープンで転倒した際に左膝の内側じん帯を損傷し、腹部を強打して肝臓も痛めたという。「まだ触ると痛いが歩くことぐらいまでは回復できている。ゆっくり調整して五輪を目指したい」と当面はリハビリに専念する。


4月に入り、いよいよ新年度がスタート!子役として『マルモのおきて』に出ていた芦田愛菜ちゃんが慶応中学に、『家政婦のミタ』に出ていた本田望結ちゃんが関大中学に入学したと聞いて、「もうそんな歳になったのか!」と驚愕していたのだが、こちらもさらにその思いを強くするようなニュースである。

ソチ五輪男子スノーボードハーフパイプの銀メダリスト・平野歩夢選手が、なんとこの春から大学生に!日本大学スポーツ科学部に入学し、スキー部に所属しながら、平昌五輪を目指すとのこと。

この報道で久しぶりに彼の姿を見たのだけど、ご覧のとおり、黒髪短髪の「凛々しいイケメン」に変身していてビックリ!ソチ五輪のときは、まだあどけなさが残っている「可愛らしい男の子」というかんじだったのに。

スノーボードのプロ選手が大学に進学するとは少し意外な気がしたけど、人生の中で競技ができる時間は限られている。中田英寿さんが、「サッカーしか知らない人間にはなりたくないし、いつも好奇心を持っていたい」と言っていたように、平野選手もスノボ以外にも見聞を広めたいのだろう。

大学は基本的に自由なので、さぼろうと思えばいくらでもさぼれるし、甘えようと思えばいくらでも甘えられる。全てが自分次第。だから、入学したときは無名でも4年間で大化けすることもあるし、逆に鳴り物入りで入っても凡人に成り下がることだってありうる。

前者の代表的な例が、シカゴ・カブス上原浩治選手である。東海大仰星時代は控え投手で、甲子園出場経験なし。1浪を経て入った大阪体育大学で頭角を現し、巨人のエース→メジャーリーガー→ワールドシリーズ胴上げ投手にまで上り詰めた。

「高校時代から有名だったエリートを見ると『負けられない』と思う。僕は浪人も経験したし、野球だけやってきて順調な人間には何か燃える。雑草には雑草の意地があるから」。巨人時代から現在まで、一貫してつけている背番号「19」は、「苦労した浪人時代の年齢を忘れないため」だそうだ。

きっと平野選手にもたくさんの誘惑があると思うのだけど、「影響されて良いこと、影響されちゃいけないことがあると思う。自分で意識し続けてコントロールしないといけない」。この自覚があれば、大きく道を踏み外すようなことはないだろうし、アスリートとして更に成長すること間違いなし。冬季五輪の日本人最年少メダルを獲得してから早3年。来年の平昌五輪での活躍を期待したい。

 

平野歩夢選手から学んだこと

人の子は一瞬で大きくなる。大学生活は全てが自分次第。

【野々村直通】「末代までの恥」発言が物議を醸した、開星高校の前監督

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これは今から7年前、2010年の『センバツ高校野球』での出来事―。1回戦で、21世紀枠で選ばれた向陽(和歌山)に1-2で敗れた開星(島根)の野々村直通(なおみち)監督が、「21世紀枠に負けたのは末代までの恥。切腹して死にたい」と発言。大バッシングを浴びて、3日後に辞任に追い込まれた。

この年の開星高校は、「島根のジャイアン」こと白根尚貴選手(現・DeNA)や糸原健斗選手(現・阪神)を擁して、前年秋の中国大会で優勝。文句なしの実力で、センバツの出場権を勝ち取った。それなのに「21世紀枠」で出てきたチームに負けてしまって、悔しさと情けなさのあまり、このようなコメントになってしまったということだ。

世の中には、言葉がきついせいで誤解を受けやすい人がいる。野々村さんは「自分の至らなさへの怒りがこみ上げてきたのであって、21世紀枠を非難するつもりはなかった」にもかかわらず、”やくざ監督”と呼ばれる強面の風貌や、謝罪会見に派手なファッションで現れたこともあって、一気に「悪役」へと仕立て上げられてしまった。

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先週、ニュースで大きく取り上げられた、今村雅弘興大臣の「激怒」会見。「撤回しなさい!」「出ていきなさい!」とキレているところだけを見ると、短気で偉そうな印象を受けるけど、復興庁HPに掲載されている「記者会見の書き起こし」を読むと、質問をした記者もかなり挑発的で、喧嘩腰な態度だったことがわかる。

「言葉は思考の上積みにすぎない。考えていないことは口にできないし、不意を突かれて発言をする時、つい本音が出てしまう」(「言葉にできる」は武器になる。/梅田悟司)


野々村さんも今村大臣も、「21世紀枠」や「被災者」を侮辱するつもりはなかったのに、メディアに言葉尻を捉えられ、悪い部分だけがクローズアップされてしまった。ただ、人間は「普段から全く考えていないことは口にはできない」ものだから、良くも悪くも”裏表がない人”なんだろうと思う。

「人類最大の発明は言葉だ」。これは幻冬舎見城徹社長の名言である。言葉は、誰かを励ましたり勇気づけるような「武器」にもなるし、怒らせたり傷つけるような「凶器」にもなりうる。せっかくの発明品、どうせなら「武器」として使いたい。自分の意図せぬところで「凶器」になるようなことは、絶対に避けたいものである。

 

野々村直通さんから学んだこと

言葉は「武器」にも「凶器」にもなる。

 

【吉田香織、松本翔】エリートランナーがトレイルレースに参戦!

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2017年のトレイルシーズン幕開けとなる『ハセツネ30K』が、4月2日(日)に行われ、女子の部で吉田香織選手(TEAM R×L)が優勝。昨年8月の『北海道マラソン』を制したエリートランナーがトレイルレースに初参戦し、2位に8分差をつける圧勝劇を演じて見せた。

今年は、積雪&コースの一部の崖崩れの影響で、距離が30キロ→17キロに短縮されることになった。林道部分がカットされた結果、「ロード10キロ+トレイル7キロ」とロード率が高くなり、例年にも増してスピードレース化していたとのこと。こうなれば、走力のある選手が有利になる。

フルマラソンを2時間28分で走る吉田選手と並走できる女性ランナーは、国内でも数えるほど。この日もロードで大きな貯金を作り、最後まで逃げ切った。「今後はトレイルの世界からも、走る楽しさを伝えていきたいです」。

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東京大学1年時に箱根駅伝に出場し、フルマラソン2時間13分38秒のタイムを持つ”現役最速ビジネスマンランナー”の松本翔選手(日税ビジネスサービス)。標高差約3000mを一気に駆け上がる『富士登山競走』で2015・16年と2連覇するなど、ロードだけでなく、トレイルの世界でも存在感を発揮している。

今年の箱根駅伝で3連覇を達成した青山学院大学が、クロスカントリー走を積極的に取り入れているように、今は練習でアップダウンのある不整地を走っている選手も多い。そう考えると、マラソンのトレーニングの一環として、『ハセツネ』や『富士登山競走』に出場するのは自然なことのように思える。「エリートランナーはトレイルレースに出てはいけない」なんていう決まりはないのだ。

一昨日(4月7日)にTBSで放送された、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』にヒロミさんがゲストで出ていた。学生時代、アイドルとして人気者だった松本伊代さんが、「伊代はまだ~16だから~」と『センチメンタル・ジャーニー』を歌っているのをテレビで見ていたときは、「まさかこの人と自分が結婚するとは夢にも思っていなかった」そうだ。

最近では、楽天がゲーム業界に、グーグルやアップルが自動車業界に、それぞれ”新規参入”することが話題になっている。このように、今まで「違う世界の実力者」だと思っていた人や会社と、巡り合ったり競い合ったりするようになる。これもまた人生の面白さであり、厳しさでもあるのだろう。

先日、「新・山の神」こと柏原竜二選手(富士通)が現役引退を表明した。箱根駅伝でたくさんの感動をもらった身としては、どうかこれからも走ることをやめないで、市民ランナーとして活躍してもらいたいと思う。そしていつかはトレイルレースにも「新規参入」してほしい!

 

吉田香織選手&松本翔選手から学んだこと

「違う世界の実力者」だと思っていた人が、突然自分のライバルになることがある。

 

【小野伸二】「天才」が1709日ぶりにJ1のピッチに復帰!

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小野伸二1709日ぶりJ1出場「試合勘悪くない」(4/3 日刊スポーツ)

明治安田生命J1:甲府2-0札幌>◇第5節◇2日◇中銀スタ
 北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二清水エスパルス時代の12年7月28日横浜F・マリノス戦以来、1709日ぶりにJ1出場を果たした。
 0-2の後半36分から出場。同48分にゴール前に走り込んだFW内村にパスを出したが、得点にはならなかった。持病の股関節痛のため5戦目での“開幕”に「1週早い戦列復帰だったが、試合勘は悪くなかった。実戦を積んで、もっと良い状態に上げていきたい」と話した。


ついに「天才」が帰ってキター!元日本代表MF・小野伸二選手(札幌)が、実に5年ぶりとなるJ1のピッチに立った。1998年のW杯フランス大会に、18歳で”日本人最年少出場”したころから知っている身としては、本当に感慨深くなるニュースである。

札幌サポーターからは「シンジコール」が湧き上がり、対戦相手の甲府サポーターも喜んでいたとのこと(気持ちはわかる!)。今の若い人にはあまり馴染みがないかもしれないけど、昔サッカーをやっていた人や同年代の人にとっては、小野伸二は「永遠のヒーロー」なのだ!

この日の出場はわずか9分間。やっぱりサッカー選手は「試合に出てナンボ」の世界。翌日に行われた大学生との練習試合では、予定では45分のところを「足りない」と自ら志願して60分プレーし、「次はもう少し長い時間出たい」と次節を見据えていたそうだ。

一昨日(4月5日)、鹿島アントラーズ小笠原満男選手が38歳の誕生日を迎えた。今季でプロ20年目を迎えたベテランは、「カズさんに比べたら、まだまだ子供」。小野選手と小笠原選手はともに1979年生まれ。かつて日本サッカー界を一世風靡した、いわゆる「ゴールデンエイジ」である。

他には、遠藤保仁選手(ガンバ大阪)や、札幌の同僚・稲本潤一選手などもこの世代に属している。”アラフォー”となった彼らが今も現役を続けて、一回り以上年下のチームメイトと一緒になってボールを追いかける姿。「現在の身の丈」で競技に対して真摯に向き合う姿。サッカーファンなら見ているだけで、心に染みるものがあるだろう。

「年齢を重ねれば、世の中のいろんなことが見えてくるようになるし、その年その年の自分なりの感性で夢を追いかけ、人生を楽しんでいければ、年をとることは悲しいことではない」(夢をかなえる。思いを実現させるための64のアプローチ/澤穂希) 


後輩から、「自分もこんなふうになりたい」「歳をとるのも悪くない」と思われるような生き様(背中)を見せるのは、”年長者の役割”である。
そういう存在が2人も身近にいる、コンサドーレの若手選手は本当に幸せだ。小野選手も稲本選手も、「アスリート」としてのレベルは全盛期よりは落ちたかもしれないけど、「人」としては今が一番カッコいいと思う。

 

小野伸二選手から学んだこと

後輩に背中を見せられるような先輩になろう!

 

【古賀紗理那】「次世代のエース」がVリーグのMVPを獲得!

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Vリーグ・アワード』MVPにNEC・古賀「今後も頑張りたい」(3/25 サンケイスポーツより)

 バレーボール・Vリーグの年間表彰式「Vリーグ・アワード」が24日、東京都内で行われ、最高殊勲選手賞にはプレミアリーグ優勝チームから、女子はNECの古賀紗理那(20)、男子は東レのニコラ・ジョルジェフ(28)が選ばれた。今季で引退する女子の木村沙織(30)=東レ=らに特別表彰の功労賞が贈られた。
 女子の最高殊勲選手賞に輝いた古賀は「感謝の気持ちを忘れず、今後も頑張りたい」と喜んだ。故郷の熊本で起きた大地震の発生から、来月14日で1年。「自分が頑張ることで、つらい生活をされている方に、少しでも元気を出してもらえればいいと思ってやってきた。優勝という形で、いい報告をできるのはすごくうれしい」と明るい笑顔を見せた。


昨年6月に発表された、女子バレーボールリオ五輪出場メンバー12名の中に、古賀紗理那選手(NEC)の名前はなかった。東京五輪のことを考えると選んだ方がよかったのかもしれないけど、眞鍋政義監督(当時)の「我々は古賀のためだけにやっているのではない。東京の前に、まずリオを戦うために全力を尽くしたい」というコメントはたしかに正論。オリンピックはその時点でのベストメンバーで臨むべきだと思うから、(個人的には)落選はすごく残念だったけど、まあ納得できた。

当の本人は、失意を抱えてチームの体育館に戻ったところ、「お帰り」「この夏はNECで一緒に頑張ろうよ」と温かく迎えられ、「このチームで、このメンバーで絶対に優勝したい!」と思ったそうだ。そして、今年3月に行われた『バレーボールV・プレミアリーグ女子ファイナル』で優勝が決まった瞬間、両手で顔を覆い、しゃくり上げるように肩を震わせる彼女の姿があった。

全日本で活躍したときにチヤホヤしてくれる人よりも、五輪に出られなくて精神的にきついときに、親身になって支えてくれる人が本当の友達。ほろ苦い経験は、今後の人間関係を見直すいいきっかけになったかもしれない。

熊本信愛女学院高校在学中の2013年、16歳で全日本デビュー。Vリーグ8チームによる争奪戦の末にNECへ。15年1月~3月までは内定選手としてプレーし、Vリーグ優勝に貢献している。これで20歳でリオ五輪に出場していたら、まさに「順調そのもの」。少し嫌らしい言い方をすると、「人生がうまくいきすぎ」のような気もする。

でも、今まで常に「選ばれる側」「選ぶ側」だった古賀選手が、初めて「選ばれない」という経験をした。これによって、自らの人生において挫折を経験している人が、自分とオーバーラップさせて共感したり、親しみを覚えたり、身近に感じたりするようになると思う。

プロ野球大田泰示選手も、東海大相模高校からドラフト1位で巨人に入団。当時の監督は高校OBの原辰徳さん。松井秀喜さんの背番号55を与えられ・・・と、ここまでは「順調そのもの」。

でも結果を残せず、「55番」を剥奪され、やがてトレードに出された。そして今、北海道日本ハムで頑張っている姿を見ると、巨人に入ったころよりも「すごく応援したい」という気持ちになるのである。古賀選手に対しても、同じような思いだ。

先日発表された「2017年度全日本登録メンバー」の中に、古賀選手の名前があった。VリーグのMVPを獲ったのだから、当然といえば当然だ。”中田ジャパン”の初戦は7月のワールドグランプリ。リオの落選は「逸材だからこそ与えられた試練だった」と言えるように、”次世代のエース”として全日本を引っ張っていってほしい!


古賀紗理那選手から学んだこと

挫折は、人間関係を見直すいいきっかけになる。

 

【イチロー】43歳になっても「衰えぬ肉体」の謎を解き明かせ!

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4月1日・2日に、TBSの『S☆1』で2夜連続スペシャ「未来へ遺すべき、イチローの野球」が放送された。

このうち、第2夜の「常識を超えた打撃」で話していたバッティング理論については、「ピッチャーの一番遅い球に照準を合わせて、そのピッチャーの一番速い球に対応する」など、ちょっと会話のレベルが高すぎて理解できなかったため、ここでは第1夜の「43歳の衰えぬ肉体」について書きたいと思う。

イチロー選手といえば、「怪我をしない」「無事是名馬」というイメージがある。事実、メジャー16年間で故障者リスト入りしたのは、2009年に一度だけ(※WBC直後の胃潰瘍による体調不良)。でも、実は「怪我はしている」のだそうだ。

昨年も、6月2日のパイレーツ戦でスライディングキャッチをした際、グラブを芝にとられて左手首を負傷。本人いわく、「たぶん30日ぐらいのDLの怪我」だったが、翌日からも休むことなく試合に出続け、右手1本でヒットを量産(なんと3連戦で15打数7安打!)していた。

つまりイチロー選手は、「怪我をしない」のではなく「怪我に強く回復が早い」のである!現在43歳、”メジャーリーグ最年長野手”の肉体は、なぜこんなにも若々しいのかー。その謎を解くカギは、マーリンズ本拠地のベンチ裏に特別に置くことが許された、4台の「初動負荷マシン」にあった。

<怪我の回復が早い理由>
・このマシンを使った「初動負荷トレーニング」を18年間続けてきた
・練習のときだけでなく、試合に出ているときでも、打席が遠いときはやる
・これをやると、血中に酸素が入ってきて楽になる
イチロー選手は、全身に酸素を運ぶ「血中ヘモグロビン」の濃度がすごく高い
・血中の酸素量が多いと、疲労物質や老廃物が滞らない
・だから疲れにくいし、怪我からの回復も早い

<筋肉に対する考え方>
・「野球はパワーだ」という言い伝えは間違っている
・何によってパワーが生まれるかということが大事
・パワーが先にきてはいけない
・体を大きくするだけでは、野球に必要なパワーは得られない
・バランスのとれた体を、うまく使いこなすテクニックがパワーを生む
・大切なのは筋肉を大きくすることではなく、柔らかく保つこと
・通常のウエイトトレーニング=筋肉が緊張して硬くなる ←これはダメ
・初動負荷トレーニング=筋肉を柔らかく保つ ←これが大事


以前、なでしこジャパン永里優季選手がツイッターで、「人よりも先に始めて、人よりも何倍も意識して、人よりも地味なことを地道にやり続ける」と呟いていた。まさに、これを地で行くのがイチロー選手だと言える。

26歳のときに「筋肉は大きくするのではなく、柔らかく保つことが大事」だと気付き、それから18年間、初動負荷トレーニングをずっと継続してきたから今がある。決して才能だけで上り詰めてきたわけではないのだ。

世界的なベストセラーとなった、アンジェラ・ダックワースさんの『やり抜く力 GRIT(グリット)』の中に、「常人の域をはるかに超えたパフォーマンスに圧倒され、それがすさまじい訓練と経験の積み重ねの成果であることが想像できないと、なにも考えずにただ”生まれつき才能がある人”と決めつけてしまう」という一文があった。これは私たちがイチロー選手を見るときに、いつも肝に銘じておかなければならないことだと思う。

『S☆1』の2夜連続スペシャルの中で、個人的に最もカッコイイと思ったのは、(年齢による衰えを心配する周囲の声に対して)「これから僕の絶頂期が来るって、どうして考えられないんだろう」という言葉だった。

キャンプのTシャツは、「やばい」「もう限界」「旅に出ます。探さないでください」など哀愁を漂わせるものもあったけど、内心ではまだこれから絶頂期がくると信じてトレーニングに励んでいるのだ。今シーズンも”衰えぬ肉体”を駆使して、「年齢不詳の野球選手」として活躍してほしい!

 

イチロー選手から学んだこと

人生の絶頂期はこれから。そう信じて生きる。

 

【設楽啓太、設楽悠太】岐路に立つ兄、成長を続ける弟

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東洋大学時代、箱根路を沸かせた「設楽ツインズ」。小学校から陸上を始めて、大学まではずっと同じチームで走ってきたが、社会人では兄の啓太選手がコニカミノルタ、弟の悠太選手がHONDAと、初めて別々の道を選択。そしてこのたび、啓太選手が退社をしたというニュースが飛び込んできた。

設楽啓太、コニカミノルタ退社…会社は慰留も本人の意向尊重(3/29 スポーツ報知より)

 コニカミノルタ陸上部の設楽啓太(25)が3月末で退部、退社することが29日、同社から発表された。
 東洋大箱根駅伝優勝などに貢献した設楽は2014年に入社。1年目は全日本実業団(ニューイヤー)駅伝でエース区間を任されるなど活躍したが、2年目以降は低迷していた。「本人から環境を変えて心機一転、頑張るために退部したいとの意向が示され、当部は慰留に努めたが、最終的には話し合いの結果、本人に意向を尊重する結論に至った」と同社は説明。4月以降の活動拠点は未定。
 同社広報担当によると、他の実業団チーム移籍のために必要な「退部証明書」が発行されるという。双子の弟で、リオ五輪1万メートル代表の悠太はホンダに所属している。


大学のころは、啓太選手の方が「やや」速かったように記憶しているのだけど、社会人になってからは立場が逆転。15年北京世界陸上リオ五輪と2年連続で世界の舞台を経験した弟に対して、兄は故障もあって思うような成績を残せず。今年1月の『ニューイヤー駅伝』も1区を任されたが、区間28位という不本意な結果に終わっていた。

そんな中、悠太選手が2月の『東京マラソン』で、前半からハイペースで先頭集団の背中を追いかけ、最終的にサブ10でまとめる快走。とても初マラソンとは思えない、積極果敢な走りを見せつけられて、兄としても何か思うところがあったのかもしれない。

一昨日(4月1日)に熊本市で行われた『金栗記念中長距離選抜選手権 』。男子5000メートルに出場した啓太選手は、出場91人中79位。「全然練習できていない中、試合の感覚を取り戻すために出場しました」ということだが、新聞には「移籍先については、見通しが立っていない」と書いてあった。

てっきり次が決まっているものと思いきや、この日着用していたユニホームも普通のNIKEのランシャツ(=企業名なし)だったようなので、本当にまだ何も決まっていないのだろう。一人の陸上ファンとしては、HONDAに移籍してほしいなぁと思ったりもする。この件に関して悠太選手は、「同じチームで競技を続けたい気持ちはありますが決めるのは本人ですのでいい選択ができることを願っています」(※本人のツイッターより)。

5歳からペアを組んできた卓球の「みうみま」コンビは、リオ五輪で明暗が分かれた。団体戦で銅メダルを獲得した伊藤美誠選手に対して、平野美宇選手は出場できず。しかし、悔しさをバネにして、今年1月の『全日本選手権』の女子シングルスを16歳9カ月の”史上最年少”で制した。

このように、アスリートの成長速度は人それぞれ。すぐに結果を出す選手もいれば、芽が出るまでに少し時間がかかる選手もいる。今は、周囲の人から「悠太くんと差がついちゃったね」と言われることがあるかもしれないけど、25歳の現時点で、ランナーとしての”優劣”を決めつけるのは時期尚早というものだ。

3月30日発売の雑誌『Number』に、悠太選手のインタビューが載っていた。東京五輪はマラソンで結果を残したい」ということだ。啓太選手も、駅伝重視のコニカミノルタを退社したということは、将来的にマラソン挑戦を考えているのかもしれない。

リオ五輪の女子マラソンでは、エストニア代表で三つ子のルイク三姉妹(見た目がソックリで見分けがつかない)が揃って出場。スタート直後に3人が横に並んで走っている映像が流れて、視聴者をざわつかせたことがあった。東京五輪の男子マラソンでは、並走する設楽ツインズを見て世界中がざわざわする・・・なんてことを、密かに夢見る自分である。

 

設楽啓太&悠太選手から学んだこと

「人生はマラソンなんだから、100メートルで一等をもらったってしょうがない」(東芝元社長・石坂泰三さんの名言)