人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【ジェイソン・ブラウン、アシュリー・ワグナー】「平昌五輪に落選した後」の行動が立派だったスケーター

f:id:skipp-beat:20180117125511j:plain

(※ 写真は「au Web ポータル」より)

ネーサン・チェンが初の五輪代表に 米国代表3選手決まる/フィギュア(1/8 サンケイスポーツより)
 米国フィギュアスケート協会は7日、男子の平昌冬季五輪代表を発表し、代表選考会を兼ねた全米選手権で2連覇した18歳のネーサン・チェン、3位で昨年の世界ジュニア選手権覇者のビンセント・ゾウ、4位のアダム・リッポンが選ばれた。3選手ともに初めての五輪代表。
 今季のグランプリ(GP)シリーズ2戦はともに2位で、GPファイナル5位のリッポンは国際大会での実績が評価された。全米選手権で2位のロス・マイナーと同6位で2014年ソチ五輪代表のジェーソン・ブラウンは落選した。 


「ゆずるさんへ、はやくよくなってください!!ジェーソン

昨年のNHK杯で、羽生結弦選手に粋なメッセージを送ってくれた、ジェイソン・ブラウン選手が平昌五輪出場ならず。個人的に、ソチの笑顔の最終滑走を見てからファンになり、大好きなスケーターだったから残念でたまらない。

大一番の『全米選手権』、ショートは3位発進だったのに、フリーでミスが相次いで総合6位。間違いなく代表に選ばれる実力はあっただけに、さぞかし悔しいだろうと思う。でも、試合後の彼のツイートは、それはそれは素晴らしいものだったのだ。

「僕は自分の戦いを誇りに思う。アダム、ヴィンセント、そしてネイサンには本当に興奮させられたよ! 僕は2月、無我夢中で彼らを応援するつもりだよ」

”無我夢中”というワードセンスがすごくいい!夢が絶たれた直後にこういう発言ができるところに、性格の良さが表れていると思う。スケートの技術以外にも、彼からは学ぶことがたくさんある。浅田真央さんが引退したときの寄せ書きには、日本語で「まおさん 私はあなたがとってもだいすき!」と書いていた。人柄は間違いなく「金メダル級」と言っていいだろう。

f:id:skipp-beat:20180117125749j:plain

(※ 写真はデイリースポーツより)

米国平昌五輪女子代表にテネル、長洲、チェンを選出(1/6 スポーツニッポンより)
 米国フィギュアスケート協会は6日、女子の平昌冬季五輪代表を発表し、平昌冬季五輪代表選考会を兼ねた全米選手権で優勝したブレイディ・テネル(19)、2位の長洲未来(24)、昨年優勝で同3位のカレン・チェン(18)を選出したと発表した。
 14年ソチ五輪に出場したアシュリー・ワグナー(26)は4位となり落選し、控えに回った。テネルとチェンは初出場となる。


そして、女子でも残念なニュースが。ソチ五輪代表のアシュリー・ワグナーが平昌五輪出場を逃した。16年世界選手権の銀メダリストで、オリンピックでも上位に入れる実力を兼ね備えていただけに、さぞかし悔しいだろうと思う。でも、試合後の彼女のツイートは、それはそれは素晴らしいものだったのだ。

「私は全力を尽くし、胸を張って家に帰っている!代表に選ばれた愛しい女性たちにおめでとう、今から貴女たちの応援団に入るね!」

”貴女たちの応援団に入る”というワードセンスがすごくいい!4位ほど悔しい順位ってないと思うのに、失意のときもなげやりにならず、他の選手へのリスペクトを忘れない。こちらも、人柄は間違いなく「金メダル級」である。

「人としての真価が問われるのは、良い時よりもダメな時」(そういえば、いつも目の前のことだけやってきた/平田静子)


それぞれのツイートを見たあとにこの言葉を聞くと、本当にその通りだなぁと思う。二人とも平昌五輪には出られないけど、来週1月23日から始まる『フィギュアスケート四大陸選手権』に出場することになっている。この大会は「オリンピックの前哨戦」のような位置づけなので、ぜひ上位に食い込んで実力を見せつけてほしい。自分は二人の”応援団”に入って、”無我夢中”で応援しようと思います!

ジェイソン・ブラウン&アシュリー・ワグナー選手から学んだこと

人としての真価が問われるのは、良い時よりもダメな時。

【松井秀喜】世界力を発揮するためには「反省と準備」が必要

f:id:skipp-beat:20180107142443j:plain

(※ 写真は『東海テレビ』の番組ホームページより)

2017年12月30日に放送された『The 世界力2』。今年は、元ニューヨーク・ヤンキース松井秀喜さんが出ていて、「日本人が世界で戦うための心構え」について語っていた。備忘録としてコチラに書き残しておきたいと思う。

<参考>
2016年に放送された『The 世界力』第1弾の模様はコチラ ⇓

ー今は何をしている?

ヤンキースのGM特別アドバイザーとして、マイナーリーグの選手を定期的に回って指導している。

ヤンキースでのデビュー戦でホームラン。

刺すような視線を感じましたね。特別に何か違うことをしたかと言えば、何もしていない。1アウト満塁で最後に甘い球がきたので、運良くこういう結果になった。「もらった」と思って空振りするときもいっぱいあるんですけどね。

ー「もしここで打てなかったら?」とは考えなかったのか?

そこから入ることはなかった。自分の出来ることをやって、あとは出た結果を受け入れるしかないですから。反省・準備・反省・準備、その繰り返しです、毎日。

バーニー・ウィリアムスに言われたこと

シーズン中の普通の試合で、「今日はすごい大事な試合だよ」って言ったんですよ。何言ってんだろうって思って「なんで?」って聞いたら、ヤンキースは毎日ワールドシリーズの第7戦(最終戦)なんだよ」って。どんなときでもそういう気持ちで、そういう試合になっても同じ気持ちで、っていうことを言いたかったんだろうなと。

ー06年に左手首を粉砕骨折。怪我をしたとき、何を考えていたのか?

受け入れるしかなかった。受け入れて、その上でどうするか。もちろんしっかり治すということが大前提になってくるけど、気持ちの持ち方としては、怪我をする前の自分自身よりも、良い選手になる。良いバッターになって戻ってくる。そうなるための練習をしていこうって。

ー同じ手首に怪我を抱える錦織選手へメッセージ

完治させることしかないんじゃないですかね?「完治」にするのかどうかは分からないですけど、プレーする上で心配しなくていい状況になれば、大丈夫だと思いますけどね。

松山英樹選手が出場した『ザ・プレジデンツカップ』を見に行った際、「ヒデキ!」とファンから声をかけられた。

「ヒデキ」ってどっちのヒデキだか分からない(笑)。自分でないと思ってます。そう思っておいた方がいいです(笑)。

ー普段のゴルフは何打くらい?

僕は背番号55だったでしょ?だからハーフ55で回れるようにしているんですよ。それで、いつもみんなに「下手くそ」って言われて終わるんです。ホントですよ。ひどいんだから、僕。55を上回らないようにしてるんです。110は超えないように頑張ってる。

ー松山選手を間近で見て。

自分の印象としては淡々とというか、一打一打、緻密な計算があってやってたんでしょうけど、あまり感情の起伏がない、ずっと同じ気持ちを持ちながらプレーしていたように映りましたね。イーグルをとっても特別喜ぶでもなく、ミスしても特別悔しがるわけでもなく。自分自身に自信を持たれてるんじゃないかな?というのを感じましたね。
 

ワールドシリーズのような大きい大会に対して、どう臨むのか?

大きな試合になればなるほど、周りは変わっていくんですよ。例えば、メディアの集中とか数とか、ファンの熱狂とかね。その変わる環境に、自分も一緒に変わったらうまくいかなかったと思う。どれだけ周りが熱狂しようが、注目しようが、自分のいつものしていること、準備を変えちゃいけない。



松井さんがメディアに登場するのは久しぶりだったけど、適度に自虐ネタを入れてきたり、ゴルフ場では嫌な顔一つせず、ファンとの写真撮影に応じていた。身体だけじゃなく、人間としての器が大きな人だと改めて実感。「反省と準備」を怠らず、アメリカにきて7年後にワールドシリーズでMVP。松山選手はプロになって4年。怪我が完治しつつある錦織選手とともに、ぜひ近いうちにメジャータイトルを取ってほしい!!

 

松井秀喜選手から学んだこと

世界力を発揮するために必要なのは、反省と準備。どんな試合も同じ気持ちで臨むこと。

【郷亜里砂、神谷衣理那】遅咲き&苦労人のスプリンターが平昌切符をGET!

f:id:skipp-beat:20180104225001j:plain

(※ 写真は「産経ニュース」より。前列右から2番目が神谷選手、3番目が郷選手)

小平奈緒、女子初の五輪金へ「出し切る」…スピードスケート代表16人発表(12/31 スポーツ報知より)

◇スピードスケート 平昌五輪代表選考会最終日(30日、長野市エムウエーブ)
 女子5000メートルと男子1万メートルを行い、試合後に平昌五輪の男女日本代表16選手が発表された。女子5000メートルでは高木菜那(25)=日本電産サンキョー=が7分12秒18の2位。2大会連続、妹の美帆(23)=日体大助手=と姉妹そろって初めての出場を決めた。

郷亜里砂 「時間はかかったけど、やっと五輪の舞台に立てる。楽しみながら、表彰台に立てるようにベストを尽くしたい」
◆神谷衣理那 「4年前外れたけど、たくさんの方に支えてもらいここまで来られた。最高のパフォーマンスが出来るよう頑張りたい」  


スピードスケートの平昌五輪代表16人が発表され、女子500メートルで郷亜里砂選手(イヨテツスピードクラブ)と神谷衣理那選手(高堂建設)が初の五輪切符を掴んだ。同種目では、W杯15連勝中の女王・小平奈緒選手(相沢病院)に注目が集まりがちだが、遅咲き&苦労を重ねてきた二人のスプリンターのことをもっと多くの人に知ってもらいたくて、今これを書いている!

今月30歳を迎えた郷選手は、山梨学院大学を卒業後、所属先が決まらずに引退を考えたこともあったそうだ。その後も国体開催地の強化選手として、山口県愛媛県などいくつもの所属先を渡り歩くなど、練習環境に苦労しながら競技を続け、ソチ五輪代表を逃しても「まだやりきっていない」と奮起。遠回りの末に夢舞台に辿り着いた。これまでの経歴を聞くだけで、応援したくてたまらない気持ちになる。

一方の神谷選手は、今日1月5日が誕生日の26歳。4年前のソチ五輪代表選考会では500メートルで3位に入り、選出は確実とみられたが、メダルが期待された団体追い抜きのメンバーが優先され、まさかの落選という憂き目に遭った。

競泳のように、五輪の派遣標準記録が明確になっていて、選考会でそのタイムに届かなかったのなら諦めもつくけれど、「選考委員会による決選投票」で出場の可否を決められるのは、どうしても不透明な部分が残る。いくら実力があっても、そのときの首脳陣に選ばれた選手でないと日の丸はつけられないのだ。

神谷選手はショックのあまり、いったん競技を離れてカナダに留学。半年をかけて立ち直り、15年春に復帰した。今回の『平昌五輪代表選考会』では、500メートルで3位に入って代表の座を手にしたが、4位の選手とは僅か0秒14差。これが「4年越しの執念」というやつなのだろう。

他にも、スピードスケートのオリンピアンでは、”三度目の正直”で姉妹揃っての出場が叶った高木菜那選手(日本電産サンキョー)と美帆選手(日体大助手)や、大怪我を乗り越えた菊池彩花選手(富士急)など、ストーリーのあるアスリートがたくさんいる。

追い風を受けているかのように前に早く進むのがスプリンターだが、逆風もまた背中を強く押してくれるものだ。紆余曲折を経て、精神的に強くなった選手たちの笑顔が、来月平昌で見られると嬉しい。

 

郷亜里砂選手&神谷衣理那選手から学んだこと

追い風だけでなく、逆風もまた背中を強く押してくれるもの。

 

【大迫傑】1時間のインスタライブで語った、世界で戦うプロランナーの考え方

f:id:skipp-beat:20171223213602j:plain

(※ 写真は「産経ニュース」より)

12月3日に行われた『福岡国際マラソン』で、日本歴代5位の2時間7分19秒という「半端ない」タイムで3位に入った大迫傑選手(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)。

12月13日にインスタライブを実施し、日本と世界の長距離界について約1時間、熱く語っていた内容が充実していたので、備忘録としてコチラに書き残しておきたいと思う。
 

ー ラップやファラーを尊敬しているか

俺はすべての人を尊敬してる。箱根駅伝の選手も尊敬してる。箱根駅伝に出る選手からも、区間20番の選手からも、学ぶことはすごく多い。自分のプライドがあるからと言って、学ぶことを少なくしたくない。全部自分のものにしたいだけ。そこはプライドもないし、言い訳もない。

ー マラソンはメンタル競技

いかに力を小出しにするか。そういうの日本人はすごくうまい。最後まで我慢できるし。

ー 違う世界で活躍している人について 

陸王』は見てない。でも和田正人さんは、紆余曲折があって頑張ってる方だから、尊敬してる人の一人。陸上の努力は簡単。でも、一回そこから出ると違う努力が必要。そういうことをしている人はすごく尊敬してる。違う世界で慣れなきゃいけないし。だから異種目というのは尊敬する対象。和田さんしかり、綾野剛さんしかり。自分とは違う世界で活躍している人は、全員すごいと思っている。でもプライドが高い人はそれを認めない。すごいものはすごいと認めることが大事。俺はまず称賛から入る。

― あの人は特別だと意識しすぎないこと

瀬古さんは15戦で10勝。そこはすごい。俺は2戦で0勝。瀬古さんはすごく尊敬している。だけど俺は俺だし、大迫傑大迫傑瀬古利彦瀬古利彦。その人たちを特別と意識しすぎない。今回、ゲーレン・ラップがシカゴマラソンを勝った。僕はそのプロセスを知っている。だからそのプロセスを経れば、僕もシカゴマラソンに勝てる、って思うことは大事。日本人は知らずして優勝を語っている。知った上で語るのはいいと思うけど。俺の強みは、誰がどうすれば世界のトップに立てるかを知っていること。現実を突きつけられることも多いけど。ここまでやらなきゃいけないのかという。ドーピングしてるんじゃないかと言う人もいるけど、彼らがどんだけハードなトレーニングをしてるか。選手はドーピング云々を意識するのではなく、ひたすらそこの世界に生きるべき。

ー 知る勇気

知らなければ簡単。だけど知ったら、これをしなきゃいけないと思う。ラップがどれだけきつい思いをして、吐きそうなトレーニングをしているかがわかるからこそ、俺はもっとしなきゃいけないと思うし、逆に彼らをドーピングで片付けてる人たちってすごい愚かだと思う。それを疑ってる人なんかより、全然練習してるし。俺が福岡国際で走れた理由はナイキブームフライの4%というのもすごく愚か。外的な要因をカテにして、自分が努力する方法を狭めている。そう考える人はかわいそう。自分の可能性を信じられないから、外的要因にこだわっちゃうのかな。

ー 「無」になることが大事

福岡国際は30キロまでは無だった。「まだまだ。not yet」って言って自分を抑えて、30キロすぎからは「俺は強い、俺は強い」って言い聞かせて、暗示で走った。

ー 人によって「頑張る量」は違う

弟は弟で頑張ってる。俺の量として見たら頑張ってないけど、アイツはアイツで頑張ってる。だから、自分の価値観を他に当てはめちゃいけないんだなって思った。俺は俺の「頑張る容量」があるけど、他の人はないし。(高校生たちは)今は低くていいんだよ。だけどちょっとずつ、ビーカーを今は200ml入れます。それが210mlになりました。これが大事。ちょっとずつでいいから、広げていける力があれば、意識があれば、絶対強くなれる。

ー「アーティストは表現をする、アスリートは体現をする」

アミューズの上の人の言葉。すごく印象に残っている。僕らは体現をする中で、何かを表していかなきゃいけない。評論家で、偉そうに言ってて、何が響くみたいな。僕らは表現をする必要はないけど、生き方を体現する必要がある。そこに価値を見いだしている。そうでなければならないと思う。だから結果で表したいというか。スポーツ選手は顔も大事だけど、やっぱり一番大事なのは生き方。
 

ー 挫折からの立ち直り

僕、挫折したことないんで。挫折って難しい。自分が失敗に酔ったら、挫折だと思う。俺は失敗に酔ったことはないし、失敗は常に前進するものだと思っている。挫折とか考える人は甘い。


すごく寡黙なイメージがあったので、まずこんなによく喋るんだということに驚いた。今はSNSで何かを発信すると、その言葉尻を捉えられて炎上することも多いのに、それを怖れずに自分の意見をハッキリ主張できるのが素晴らしい。周囲よりも一つ上の目線で、物事を考えているプロランナー。これからも全力で応援します!


大迫傑選手から学んだこと

アスリートは「生き方」を体現する必要がある。

 

【中村憲剛、とろサーモン】苦節15年、ようやくつかんだ初タイトル!

f:id:skipp-beat:20171205205756j:plain

(※写真は産経ニュースより)

憲剛 歓喜のツイート「最高だ!!」川崎Fひと筋、37歳で初V(12/2 スポーツニッポンより)

 明治安田生命J1リーグは2日、今季最終戦となる第34節の9試合が各地で行われ、川崎Fがホームで悲願のJ1優勝を決めた。
 前節まで勝ち点2差で首位・鹿島を追っていた川崎Fは、最終戦で主将の日本代表FW小林悠(30)がハットトリックを達成するなど大量5得点で大宮に圧勝。鹿島が磐田と引き分けたため勝ち点72で並んだが、得失点差で鹿島を17引き離しての優勝となった。
 チームひと筋の最年長選手で元日本代表のMF中村憲剛(37)は試合後、自身のツイッターを更新して「フロンターレサポーターのみんな、優勝おめでとう!!みんなは日本一のサポーターです!!今日も本当に応援ありがとうございました!!最高だ!!」とツイート。「♯川崎フロンターレ」「♯初優勝」「♯最高のチーム」「♯最高のサポーター」「♯感謝」とハッシュタグをつけて喜びを爆発させた。


これまでに7度の準優勝を経験し、“シルバーコレクター”という不名誉な異名も付いていた中村憲剛選手が、万感の初タイトル!

37歳の男性が、人目もはばからずにピッチ上で泣き崩れる姿を見ると、心から祝福せずにはいられないし、優勝のシャーレは鹿島のヤマハにあったため、表彰式で”風呂桶”を掲げたのもなんだかフロンターレらしくていい。

中村選手は、川崎フロンターレ一筋15年。「タイトルを取れないまま(現役を)辞めるのかと思っていた」そうだが、移籍がつきもののサッカー界において、こういう一途な選手の努力が報われるというのは(そのチームのファンではなくても)本当に嬉しいものだ。

f:id:skipp-beat:20171205210202j:plain

とろサーモン M-1グランプリV 結成15年「最後のチャンス」で報われた(12/4 デイリースポーツより)

 漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2017」の決勝戦が3日夜、東京・テレビ朝日で行われ、2002年結成のコンビ「とろサーモン」が、最後のチャンスを生かして、13代目Mー1王者に輝いた。
 結成15年、ラストチャンスの2人が、殻を破り頂点に駆け上がった。この日が誕生日のツッコミの村田秀亮(38)は、涙をこらえ「売れずに終わっていくんかと思っていたんですけど…。うれしいです」と感無量だった。(※写真も同記事より引用)


漫才界でも、苦節15年でようやくタイトルを手に入れたコンビがいる。12月3日に行われた『M-1グランプリ』で、とろサーモンが悲願の初優勝。大会の出場資格は「結成15年目以内」で、見事にラストチャンスをものにした。

03年大会から10年連続で参加してきたが、準決勝で9度敗退。ドラマ『火花』に売れない漫才師役で出ていた村田さんの、「(劇中の「売れたいわ―」っていうセリフは)本気のセリフだったんです」という涙ながらのコメントに、今までのいろいろな思いが詰まっていたと思う。

失敗したところで終わるから、失敗が存在するわけだ。
何度失敗しようが、その度に工夫し、
ネガティブな過去をポジティブなものへと転換し、
成功するまで続ければ、それらの失敗はすべて、
成功のために必要な部品となる。(魔法のコンパス/西野亮廣


とろサーモンがM-1王者になった日、男子ゴルフでは宮里優作選手が逆転で賞金王に輝いた。ずっと「藍ちゃんのお兄ちゃん」と言われてきた”未完の大器”が、選手会長を務めながらの快挙。妹が引退した年に、というのも何かの巡り合わせだろうか。

Jリーガーの中には、入団1年目で優勝を経験する選手もいる。今年10月の『キングオブコント』では、にゃんこスターが結成5ヶ月にして準優勝。石川遼選手は18歳で賞金王になった。センセーショナルな活躍をして認められる人もいれば、地道に努力を積み重ねてようやく日の目を見る人もいる。自分はどちらかと言えば後者のタイプだから、中村選手やとろサーモンや宮里選手の結果は本当に励みになる。

ちなみに、中村選手と宮里選手は1980年生まれの同級生。野球でいうところの「松坂世代」である。現在、苦境に追いやられている本家の松坂大輔選手、杉内俊哉選手、村田修一選手らも、まだまだ頑張ってほしい。

 

中村憲剛選手&とろサーモンから学んだこと

失敗したところで終わらない。成功するまで何度でも挑戦!

 

【鍬原拓也、菅野剛士】プロ野球の世界に飛び込む、人一倍ハングリーな選手たち

f:id:skipp-beat:20171123113120j:plain

巨人16選手が施設見学 鍬原「すごい球団にいく」(11/21 日刊スポーツより)

 巨人からドラフトで指名された16選手(育成含む)が21日、川崎市内のジャイアンツ球場とジャイアンツ寮を見学した。寮ではトレーニング室などを見学し、昼食をとった。その後、ジャイアンツ球場ではロッカー室や室内練習場を訪れた。
 ドラフト1位で指名された中大・鍬原拓也投手(21)は「一日中、野球ができる環境にあると感じました。ブルペンが6つも並んだのを見たのも初めて。寮の地下にはプールもあって、いろんなトレーニングができる。しっかり体を鍛えられる場所だなと思いました。あらためて、すごい球団にいくと感じています。人気のあるチームですし、周りからもいろいろ見られる。言動、行動も見直さないとと思いました」と話した。 

 
今年のドラフト会議で指名された選手たちの仮契約のニュースが、続々と届いている。各球団の帽子をかぶり、初々しくポーズをとっている姿を見ると、「どうか怪我をしないで頑張ってほしい」と思わずにはいられない。

その中でも、巨人のドラフト1位・鍬原(くわはら)拓也選手(中央大)がジャイアンツ寮を見学した際に発した、「(部屋は)どこでも同じ。自分が出世すれば、そこが”出世部屋”になるので。そういう選手になりたい」というコメントは、プロの世界で成功したいという決意が伝わってきていいなぁと思った。

彼の生い立ちはドラフト当日のTBS特番でも紹介されていたけれど、幼少時に両親が離婚。その後は、奈良県内の家賃4000円の市営住宅で生活してきたそうだ。女手一つで育ててくれた母親に「家や車を買ってあげたい」。”親孝行”をモチベーションにしている選手は、チームの垣根を超えて応援したくなる。

f:id:skipp-beat:20171123113401j:plain

(※写真は「茨城新聞」より。久しぶりに諸積兼司さんの姿を見た!)

ロッテ ドラ4菅野「毎日毎日が勝負」 指名漏れ経験した苦労人(11/21 スポーツニッポンより)

 ロッテは21日、ドラフト4位指名の菅野剛士外野手(日立製作所)と茨城県日立市内で入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸1150万円(金額は推定)で合意した。
 1メートル71と小柄ながら、広角に長打を打ち分ける中距離打者。明大時代には六大学の最多二塁打記録も樹立した。「セールスポイントは外野の間を鋭いライナーで抜く勝負強い打撃。毎日毎日が勝負だと思うので、持っている力を出したい」と意気込みを語った。
 明大時代にはプロ志望届を提出したが指名漏れも経験。社会人で力をつけ、ようやくプロの世界にたどり着いた。「試合に出て結果を出さないといけないので、キャンプで首脳陣にアピールしたい。外野の一角に食い込んでいけるように」と狙いを定めた。


そして、パ・リーグにもハングリー精神を持って入団してきた選手がいる。ロッテのドラフト4位・菅野(すがの)剛士選手(日立製作所)。明大4年時にもプロ志望届を提出したが、同期の高山俊選手(阪神)・坂本誠志郎選手(阪神)・上原健太選手(日本ハム)が次々に名前を呼ばれる中で、一人だけ指名されないという屈辱を味わった。

明大の善波監督に「見返してやろう」と言われて、うつむきながら会場を後にした日から2年。ようやく彼らと同じ舞台へ。高山選手がツイッター「明治の同級生の菅野が社会人を経てロッテに!!本当におめでとう!!!最近の出来事で一番嬉しい!!!」と呟いていたけれど、自分も全く同じ気持ちだ。

ロッテは2005年に日本一になったが、そのときに清水直行さんとともに”3本柱”として活躍した渡辺俊介さんと小林宏之さんは、いずれもドラフト4位。最近だと、清田育宏選手や益田直也選手もそうだ。ロッテのドラフト4位は活躍するー。このジンクスがどうか来年も続きますように!

鍬原選手は野球に集中するために、ツイッターなどのSNSをすべて辞めたとのこと。また、東海大相模出身&名字が「すがの」の菅野選手は、巨人のエース・菅野智之選手と「血縁関係があるのでは?」と何度も間違えられてきたそうだ。成功には不可欠な「ストイックさ」を持っている苦労人の二人。これからも末永く応援したい。

原拓也選手&菅野剛士選手から学んだこと

成功には「ストイックさ」が不可欠。

 

【細山田武史】社会人で日本一になった元プロ野球選手

f:id:skipp-beat:20171119143226j:plain

(※ 写真は「毎日新聞デジタル」より。右が細山田選手)

元プロの意地!トヨタ自動車・細山田 俺も日本一 3度盗塁刺しV呼んだ(11/13 スポーツニッポンより)

スポニチ後援第43回社会人野球日本選手権最終日・決勝 トヨタ自動車3―1日本生命(2017年11月12日 京セラドーム)
 トヨタ自動車日本生命との決勝を3―1で制し、3大会ぶり5度目の優勝を果たした。元ソフトバンク細山田武史捕手(31)が序盤3度の盗塁阻止で流れを呼び、6回に河合完治内野手(25)が決勝打を放った。MVPには多木裕史外野手(27)が選出された。
 最後の打者を遊ゴロに仕留めると佐竹と抱き合い、喜びを爆発させた。昨年の都市対抗制覇に続く2大大会の頂点。トヨタ自動車の投手陣を引っ張ったのはプロの荒波にもまれた細山田だった。
 「社会人野球を経験して本当に勉強になった。新しい自分も発見できたし、より成長できたと思う」プロ時代はあまり評価されなかった肩で流れを引き寄せた。3回に二盗を2度阻止し、4回にも無死で出塁したDeNA2位指名の神里の二盗を刺した。DeNAの前身の横浜でプレーしていた09年に盗塁阻止率・173でリーグ最下位、11年も・188だった男が日本生命の足攻を完璧に防ぎきった。 


2017年の日本シリーズは、「ソフトバンク vs DeNA」という組み合わせになった。かつて、この両チームに在籍していた細山田武史選手が、15年11月に加入したトヨタ自動車の捕手として「日本選手権」で優勝!昨年の「都市対抗野球」に続いて、社会人二大大会で“日本一ダブル制覇”を達成した。

そんな細山田選手のこれまでのキャリアを振り返ってみると、とにかく苦労の多い人生だったことがわかる。

① 大学4年の夏、世界大学野球選手権の日本代表として、チェコへ遠征中に父親が死去
② 12年オフ、減額制限を大幅に越える1100万円ダウン(65%減)の600万円で更改
③ 13年オフ、戦力外通告を受け、トライアウトに専念するため予定していた結婚式を延期
④ 14年オフ、結婚式の当日に母親が式場で倒れ、4日後にクモ膜下出血で死亡 
⑤ 15年オフ、2度目の戦力外通告を受ける


②で契約更改を行ったときの「これから食事は吉野家松屋にする」という発言は、今でも記憶に残っている。31歳ですでに両親を亡くし、結婚式での晴れ姿を見せることもできなかった。なんて波乱万丈な人生なんだろう。心から「幸せになってほしい」と思わずにはいられない。

TBSの『プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男達~』や『バース・デイ』で何度か去就を特集されていたので、プロ野球をクビになってからどうしているのかとずっと気になっていた。だから今回の報道で、社会人の安定した生活を得て、好きな野球を続けていることがわかって本当に嬉しく思う。捨てる神あれば拾う神あり。やっぱり一生懸命やっている人は、どこかで誰かが見ているのだ。

将来は、野球の指導者になりたいとのこと。2度の戦力外通告、トライアウト受験、育成契約など、挫折をたくさん経験したプロ野球生活は、指導者になったとき「最強の武器」になる。

人生はプラスマイナスゼロ。もしこれが事実なら、きっと細山田選手にはこれからたくさんプラスの時間が訪れるだろう。体が動くうちは、まだまだ現役で頑張ってほしい!

細山田武史選手から学んだこと

捨てる神あれば拾う神あり。見ている人はちゃんと見てくれている。