読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【野口裕史】「ハンマー投げの元日本王者」が競輪に転向!

自転車 陸上

f:id:skipp-beat:20170328205206j:plain

2015年の陸上日本選手権、男子ハンマー投げで優勝した野口裕史(ひろし)選手。それまで20連覇を達成していた室伏広治さんが欠場し、「21年ぶりの新王者」として話題になった。

順天堂大学時代にインカレで優勝、日本選手権はそれまで2位が3回、3位が5回と、間違いなくこの種目のトップアスリートなのだが、第一人者の「鉄人」があまりに凄すぎて霞んでしまう。

日本王者になったときの記録は、71.98m。世界陸上の参加標準記録(76m)には遠く及ばなかった。室伏さんのベスト記録は84.86m。このレベルでないと、世界では戦えないという現実。「五輪は遠く先が見えない。そんな私を雇う会社にも申し訳ない。辞める決意ができました」

新たなステージに選んだのは競輪。ハンマー投げの選手と言えば、腕力が強いようなイメージがあるのだけど、野口選手いわく、「ハンマーは足なんです。腰や足の使いかたがいい人が記録が伸びるんです」。たしかにこの写真を見ると、下半身もガッチリしていることがわかる。

競輪の世界では、「太腿のサイズ=選手の強さ」と言われているそうだ。16年間やってきたハンマー投げを辞めるとなると、「自分には何も残らない」と短絡的に考えがちだけど、野口選手には”鍛え上げた肉体”がある。そして競輪は、その武器を十分に生かせる競技だ。

3月23日に行われた日本競輪学校の『卒業記念レース』では、19歳4ヶ月の南潤選手がチャンピオンになった。高校自転車界の名門・和歌山北出身ということだ。野口選手は、ハンマーをハンドルに持ち替えて約1年。今年34歳になる。年齢や経歴で遠回りしても、新しいことにチャレンジする人は素敵だと思う。若い人には負けないで、競輪界の「鉄人」になってほしい!


野口裕史選手から学んだこと

自分の強みを生かせる仕事を見つけよう。

 

【加藤条治、金藤理絵】最後まで悔いのない競技人生を!

スケート 水泳

f:id:skipp-beat:20170326152008j:plain

加藤条治が退社 選手専念「新しい気持ちで」(3/24 日刊スポーツより)

 10年バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートル銅メダリストの加藤条治(32)が所属の日本電産サンキョーを退社する。同社が23日、加藤の25日付での退社を発表した。今後は新しい環境で、独自に来年の平昌五輪出場を目指す。
 加藤は昨夏から日本電産サンキョーの監督を兼任。同社によると今年2月ごろから、五輪へ競技に専念できるように監督の任を解く提案をするなど話し合ったが「新しい気持ちで自らの道を進みたい」と退社の意志は固かった。同社スケート部の大久保部長は「残念だが、考えに考えた結果。本人の意思を尊重したい」と話した。なお監督は前任の今村俊明氏が復帰する。
 加藤は同社を通じ「在職中は応援していただき、心から感謝している。今後も、自分らしいやり方で取り組んでいきたい」との談話を出した。


バンクーバー五輪スピードスケート男子500m銅メダリストの加藤条治選手が、このたび14年間在籍した日本電産サンキョーを退社することになった。現役は続行し、今後は新たな環境で平昌五輪出場を目指すということだ。

トリノバンクーバー、ソチと3大会連続で五輪に出場している加藤選手は、「大幅な若返りを図る」というチームの方針で、昨年6月に兼任監督に就任した。選手として世界のトップを目指す一方で、次世代の育成にも注力してきたが、やはり「二足のわらじ」は負担が大きかったのだろうか。

かつては500mで世界記録を出し、世界距離別選手権でも優勝。昨年、フェンシングの太田雄貴選手リオ五輪に臨む際、「五輪の金メダルだけが自分のキャリアに欠けている」と言っていたけど、それは加藤選手も同じ思いのはず。33歳で迎える平昌五輪は、”競技人生の集大成”となる可能性が高い。今回の決断は、「最後は選手一本に集中したい」という気持ちの表れだと思う。

f:id:skipp-beat:20170326152103j:plain

リオ金の金藤理絵「引退ではなく」日本選手権は欠場(3/24 日刊スポーツより)

 リオデジャネイロ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵(28=Jaked)が、世界選手権(7月、ハンガリー)代表選考を兼ねた4月の日本選手権(愛知)欠場を発表した。エントリー期限を迎えた23日、都内で「世界選手権に切り替えられず、気持ちも練習も十分に積めていないので」と説明した。これで世界選手権の可能性も消えたが、一方で「これが引退ではなくて。日本選手権を抜きにして、今後をきちんと考えたい」と進退を保留した。
 この日はこれまで否定してきた20年東京五輪の可能性に触れた。「水泳人生のどこに最後を置くか。もしかしたら東京が最終目標になるかも。年齢は関係ないかな」。ただこのまま引退する可能性についても「なくはないと思う」とした。 


リオ五輪競泳女子200m平泳ぎ金メダリスト、金藤理絵選手(Jaked)。 今後の去就が注目されていたが、「7月の世界選手権には出ないが、これが引退ではない」という結論を出した。

「全部を出し切った」というリオ五輪の直後は、「スパッと(現役を)辞めようと思っていた」そうだが、周囲に「次も頑張って」と激励される機会が増えたことや、肉体の機能的にはまだ限界ではないという実感があることなどから、迷いが生じたようだ。

オリンピックで金メダルを獲って引退するー。これがアスリートにとって「最高の引き際」だということは本人も分かっているのだろうけど、すぐに踏ん切りがつかないのは、やっぱり次の五輪が行われるのが「東京だから」だろうか。
 

「人生はほかの人のために生きるものじゃない。たとえ、きみの愛する人たちを傷つけたとしても、自分がこれだと思う道を行かなければ」(きみに読む物語ニコラス・スパークス


加藤選手は退社にあたって、「在職中はスピードスケート競技に専念できる環境を与えて頂き、長い間競技を続けることができたことを心から感謝しています」というコメントを出した。お世話になった日本電産サンキョーには恩義を感じながらも、袂を分かつ。金藤選手は周囲から「頂点のうちに引退した方がいい」と言われても、進退を保留する。周りに左右されず、自分の気持ちに正直に生きる姿がカッコいい!

競技人生の最後をどこに置くか。納得する形で終わらせるためにはどうすればいいのか。「これが正しい」という答えがないから、誰もが迷うし悩む。でも、自分の意志で引退時期を決められるのは、”実績を残した選手”の特権だ。アスリートとしてのエンディングは、「やりきった」という清々しい気持ちで迎えてほしいと思う。

 

加藤条治選手&金藤理絵選手から学んだこと

周りに左右されず、自分の気持ちに正直に生きる。

 

【本郷理華】今シーズン2度目の「補欠から繰り上がり」出場

スケート

f:id:skipp-beat:20170326114045j:plain

宮原世界フィギュア欠場で五輪3枠ピンチ!左股関節骨折、代役に本郷(3/21 デイリースポーツ)

 日本スケート連盟は20日、フィギュアスケート女子で全日本選手権3連覇中のエース、宮原知子(18)=関大=が左股関節のけがの影響で、29日開幕の世界選手権(ヘルシンキ)を欠場すると発表した。本郷理華(20)=邦和スポーツランド=が繰り上がりで出場する。世界選手権は平昌五輪の国別出場枠が懸かっており、日本女子は最大の3枠獲得へ厳しい状況に立たされた。
 2006年トリノ五輪から続く3枠確保へ、日本女子に暗雲が垂れ込めた。宮原が世界選手権を欠場。上位2人の順位の合計が「13以内」なら五輪出場枠3を確保できるものの、「14~28」だと2枠にとどまる。エース不在の中、最大枠死守へ、厳しい戦いを強いられそうだ。


3月29日に開幕する『フィギュアスケート世界選手権』。エース・宮原知子選手の代役として、本郷理華選手が出場することになった。これは2月に行われた『四大陸選手権』と全く同じパターン。本郷選手は、2014年の『グランプリファイナル』も補欠から繰り上がりで出場しており、まさに「二度あることは三度あった」というかんじである。

どういう形であれ、日本代表として世界の舞台に立てるというのは、アスリートにとってはこの上なく嬉しいことだ。でも、喜んでばかりもいられない。なぜなら、今大会には「平昌五輪の国別出場枠」がかかっているからだ。

日本女子がトリノ五輪以来、3大会連続で死守してきた最大の3枠獲得に必要なのは、上位2人の順位合計が13以内。宮原選手が欠場を表明したことで、スポーツ新聞には「3枠危機」「暗雲が漂ってきた」など、悲観的な見出しが並んでいる。

これと似たような状況は、バンクーバー五輪の前年に男子でもあった。エース・高橋大輔選手が右膝の故障で戦線離脱。枠取りがかかった世界選手権で、極度のプレッシャーの中、小塚崇彦さんが6位、織田信成さんが7位となり、ギリギリで3枠を確保。このときも、大会前は「かなり厳しい」と言われていたのだ。だから実際にどうなるかなんて、やってみないとわからない。

少し古い事例になってしまうけど、1976年のモントリオール五輪で、体操男子団体は5連覇の大偉業を成し遂げた。金メダルメンバーの五十嵐久人さんは、当初は補欠だったのだが、エースの笠松茂さんが虫垂炎で倒れ、本番5日前に急きょ出場が決定。鉄棒で世界初の大技、「後方伸身2回宙返り」を決めて高得点をマークするなど、見事に代役を果たした。当時を振り返って、「補欠でも脇役でも、その役割に徹していれば、必ず輝く時がくる」

本郷選手は、「本来なら行けるはずではなかった世界選手権に出場できることに感謝して、今自分にできる最高のパフォーマンスを発揮できるよう、強い気持ちで頑張ります」と話していたそうだ。

誰かの代役だろうと、巡ってきたチャンスをモノにできれば、平昌五輪の出場権争いでも有利な立場になる。枠取りに貢献してくれた選手に対しては、きっとファンも好意的な目で見るはず。持ち前の長い手足を生かした、豪快な「リバーダンス」が見られると嬉しい!

 

本郷理華選手から学んだこと

人生とは、いかにチャンスを拾っていけるかだ。(※アルベルト・ザッケローニさんの名言)

 

【山西利和】日本競歩界のホープは、現役の京大生!

陸上

f:id:skipp-beat:20170323213903j:plain

京大・山西利和は競歩5位 世界選手権出場は絶望的(3/19 日刊スポーツより)

<陸上:世界選手権代表選考会兼全日本競歩美大会>◇19日◇石川県能美市日本陸連公認コース◇男子20キロ
 現役京大生の山西利和(21)は世界選手権(8月・ロンドン)出場が絶望的になった。男子20キロ競歩代表の最終選考会で1時間21分23秒の5位だった。
 3キロすぎから優勝した松永大介(22=東洋大)に徐々に離された。今大会で優勝すれば、代表に内定したが、後半に失速した。山西は「情けないですね。ついていけなかったのは弱さでしかない」と声を絞り出した。
 日本選手権20キロ競歩では1時間19分3秒と日本陸連の派遣設定記録1時間20分12秒を上回ってたが、3位。男子20キロ競歩の世界選手権代表枠は最大3。先月の日本選手権で高橋英輝(24=富士通)、今大会では松永が世界選手権の代表を決めた。残り1枠は日本選手権で2位だった1時間18分23秒で2位となった藤沢勇(29=ALSOK)が有力になった。


京都大学 × スポーツ】といえば、真っ先に思い出すのは、千葉ロッテマリーンズの「京大くん」こと田中英祐選手だろうか。あとは、「京大さん」・・・とは呼ばれていないようだが、7人制ラグビー竹内亜弥選手リオ五輪に出場し、”京大出身の女子初”のオリンピアンとなったことも記憶に新しい。

そして、世界に手が届きそうな逸材がもう一人。2月に行われた『日本選手権20キロ競歩』で、3位に入った山西利和選手である。京都・堀川高校3年時に、全国高校総体インターハイ)と世界ユース選手権を制した実力者は、京大工学部に現役合格。この4月からはいよいよ最終学年になる。

「ユース世界一になれる脚力」と「京大に入れる頭脳」。どちらか”一兎”だけを追っても得られない人がほとんどなのに、世の中には”二兎”を得てしまう人もいるのだなぁと感心してしまう。高校時代の実績で、スポーツ推薦ならどこの大学でも入れたはずなのに、自力で一般入試を受けて入ったというのも素晴らしい!

先日の『全日本競歩美大会』は5位に終わり、残念ながら”現役京大生初”の世界陸上出場はならなかった。この1ヶ月は取材が殺到し、いつもと違う調整を強いられたことが影響した形となったが、言い訳はせず。「今回のことぐらいなら、軽くこなせる強さが必要」。

メディアから脚光を浴びていることについては、「京大生というところが大きい。自分に実力はない」と、勘違いしないように言い聞かせているそうだ。浮足立つことなく、自分の置かれた状況を客観的に見ることができる。”黒縁メガネの外見”はいかにも頭が良さそうだけど、”中身”もクレバーな選手なんだなぁと思う。

「肩書きがその人を表すのではなく、仕事自体、実力自体がその人そのものを表現するということなってしかるべきだ」(※ホンダ創業者・本田宗一郎さんの名言) 


大企業に勤めていた人が、退職して会社の看板がなくなった途端に誰からも相手にされなくなった、という話を聞いたことがある。「◯◯社の△△さん」はOKだったのに、「△△さん」だけはNG。結局、自分自身に実力がないと、一時期はチヤホヤされたとしても、いつか必ず惨めな扱いを受けるということだ。

山西選手は、京大生だから注目されているのだと自覚し、内実を伴わせるべく必死に努力している。「肩書き=実力」だと勘違いする人も多い中、こういう謙虚な選手は心から応援したい。現在、日本の競歩界は世界でも随一の選手層を誇る。これから東京五輪の代表争いにどう絡んでいくか楽しみだ。

 

西利和選手から学んだこと

「肩書き」ではなく「実力」で注目されるようになろう!

 

【今野泰幸】代表に呼び戻された、ベテラン戦士が困惑中

サッカー

f:id:skipp-beat:20170322201736j:plain

【G大阪】今野、ハリルジャパン入りに困惑「何ができるか分からない」(3/18 スポーツ報知)

 G大阪MF今野泰幸(34)が17日、予想外の日本代表入りに困惑の表情を見せた。16日のメンバー発表を受け、大阪・吹田での練習後に取材に応対。15年5月以来、約1年10か月ぶりの代表復帰に「俺に何ができるんですか。何ができるか分からない」と何度も首をかしげた。
 日本代表歴代10位の87試合出場を誇るベテラン。誰もが目標とする代表入りに感情を高ぶらせるはずが、今野は違った。UAEでのアウェー戦に向け、ハリルホジッチ監督は「経験」を選考理由に挙げたが、今野は「俺が(中東を)知り尽くしてると思います? 分からない」。最年長として期待される精神的支柱の役割にも「年齢が上だからって何をしたらいいのか。急に能力は変わらないし」と自虐的セリフを連発した。
 一方、15年8月以来の復帰となったMF倉田秋(28)は「代表に行って何ができるかで、サッカー人生は変わる。ラストチャンスのつもりでやる」と闘志満々。リーグ2位と好調なチームの中盤を担う2人は、あまりに対照的な表情だった。


いよいよ明日、ロシアW杯アジア最終予選のUAE戦が行われる。「絶対に負けられない戦い」に臨むのは、選ばれし25名。そのうち、約2年ぶりに代表復帰したMF今野泰幸選手(ガンバ大阪)の「俺に何ができるんですか。何ができるか分からない」という”ネガティブ発言”が、物議を醸している。

個人的な考えとしては、決して「やる気がない」とか「覚悟が足りない」ということではなくて、ハリルホジッチ監督の「選考基準の一貫性のなさ」への戸惑いが招いた発言のように思う。

昨年3月、国内組の合宿を行ったときの選考基準は、【①体脂肪12%以下、②年齢30歳以下】というものだった。だから、Jリーグで史上初の”3年連続得点王”に輝いた大久保嘉人選手(当時33歳)は呼ばれなかったのである。

体脂肪はトレーニングで減らすことができるけど、年齢だけはどうすることもできない。現在34歳の今野選手は、ハリルさんにとってはアウトオブ眼中のため、クラブでのプレーに専念していたところ、W杯予選の大一番を前に、突然呼び戻されたから困惑したのだ。

今回の25人のメンバーも、「出場機会重視」と言っていたにもかかわらず、結局は経験豊富なベテランが多く選ばれた。見る側としては、「誰が出ても、勝ってくれればそれでいい」と思ってしまうけど、実際に試合に出て、結果を残している若い選手はやりきれない気持ちでいっぱいだろう。

「リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである」(プロフェッショナルの条件/ピーター・ドラッカー) 


ドラッカー先生が仰っているように、上に立つ人間は「一貫性」が大事なのだ。今回のハリルさんのように、発言(=言っていること)と行動(=やっていること)が一致しないと、周りの人間が混乱してしまう。こういうことが何度もあると、人として信頼できなくなるし、「この人についていく」という気にもなれない。

つまりリーダーは、「数字を細かく出せ」と言うからわざわざ計算して出したのに、「やっぱり大雑把でOK」と急に言い出したり、「全員◯◯に登録しろ」と言うからしぶしぶ登録したのに、あとになって「強制ではない」と言い出したり、こういう一貫性がないことをしていてはダメなのである!(※自分が勤めている会社で最近起こった出来事・・・)

もしかしたらハリルさんも、「発言にブレがある」のは薄々自覚しているかもしれない。でも、アウェーで”勝利”を持ち帰るためには、なりふり構っていられない状況なのだろう。こういう選考をして、負けたら大変なことになりそうだから、明日は絶対勝ってほしい。

今野選手は、19日の浦和戦でヘディングシュートを決めるなど絶好調の模様。発言はネガティブでも、試合になればきっと献身的なプレーを見せてくれると思う。

今野泰幸選手から学んだこと

リーダーは言動に一貫性がないとダメ。

 

【小野塚彩那】スキーハーフパイプ世界選手権で、日本人初の金メダル!

スキー

f:id:skipp-beat:20170320174718j:plain

小野塚、日本人初の金メダル!技1回減らしジャンプ高く(3/20 スポーツ報知より)

フリースタイルスキー 世界選手権(18日、スペイン・シエラネバダ
 ハーフパイプ(HP)の女子決勝で、14年ソチ五輪銅メダルの小野塚彩那(28)=石打丸山ク=が同種目で男女を通じ日本勢初の金メダル。16日の予選を2位通過。上位6人による決勝2回目で89・80点をマークし、今季のW杯種目別を制したマリー・マルティノ(フランス)らを抑えた。
 完全燃焼の小野塚は涙を流して喜びに浸った。「今季は(W杯で)勝ちがなく、本当に苦しかった。最後の最後に勝って終われて良かった」。2回目、冒頭の2回転半を決めて波に乗る。女子ではこなせる選手が数少ない、後ろ向きに滑りながらの連続技も滑らか。ラストの1回転半も決めた。2位のマルティノを2・80点差でかわし、男女通じ日本勢初Vをつかんだ。


フリースタイルスキー世界選手権』のハーフパイプ女子決勝で、ソチ五輪銅メダリストの小野塚彩那選手(石打丸山スキークラブ)が金メダルを獲得!スピードスケートの小平奈緒選手モーグル堀島行真選手に続いて、またも日本人が世界チャンピオンとなり、平昌五輪に向けて明るい話題が続いている。

今季の小野塚選手は、W杯では一度も勝てず、総合3連覇を逃してしまったが、シーズン最後の大一番で嬉しい勝利。この歴史的な快挙は、もっとマスコミに大きく取り上げられてもいいような気がするのだけど、どうも扱いが地味なのは、ソチ五輪から採用された「まだ歴史の浅い競技」だからだろうか。

”スキーの花形”であるアルペンに比べると、ハーフパイプは競技人口が少なく、今年2月に開催予定だった『全日本選手権』は、参加申込者数が公認基準に満たなかったために中止となった。ライバルが少ないという意味ではブルーオーシャンなのかもしれないけど、だからと言って簡単にオリンピックでメダルを獲れるほど甘い世界ではない。

元々、小野塚選手はアルペンスキーをやっていて、インカレの大回転で優勝した実績がある。また、滑りの美しさを競う『全日本スキー技術選手権』でも2位に入るなど、「スキーそのものがめちゃくちゃ上手い選手」なのだ。(だから、半円筒状のコースを”後ろ向き”で滑る、なんていう恐ろしいことができるのだろう)

しかし、これだけの実力を持ってしても世界に出るには至らず、そんなときにハーフパイプが五輪種目になったことで転向を決意。すでに下地ができていたため、3年弱で五輪のメダルを手中に収めたのである!

以前、東京都知事小池百合子さんが、『日経ビジネスアソシエ2017年2月号』のインタビューで、「ちょっと切り口を変えるだけで、スポットライトが当たる」「人生はマーケティングと仰っていた。

これはまさに小野塚選手の人生に当てはまると思う。自分の強み(=スキーの技術)を活かせる切り口(=競技)を新たに見出したことで、その存在にスポットライトが当たり、世界女王にまで登り詰めた。そんな彼女のこれまでの歩みを参考に、自分も「今後の人生のマーケティング戦略」を真剣に考えてみようと思う。

 

小野塚彩那選手から学んだこと

自分の人生をマーケティングしよう!

 

【和田毅、杉内俊哉】松坂世代の二人が初の直接対決!

野球

f:id:skipp-beat:20170319203616j:plain

ソフトB和田「気持ち出た」元同僚・杉内と投げ合い9K6回1失点(3/17 スポーツニッポンより)

オープン戦 ソフトバンク5―3巨人(2017年3月16日 ヤフオクドーム)
 6年ぶりの開幕投手に決まっているソフトバンク・和田は、6回を4安打1失点。4者連続を含む9三振を奪い、86球と余力も残し「前回よりもテンポが良かったし、順調にきている。あとは、細かなところ」と風格を漂わせた。
 元同僚で同学年の杉内とは紅白戦を除いて、初めての投げ合い。「互いに負けたくないという気持ちが出た」と立ち上がりから全開だった。最速139キロの直球で押し込み、変化球で的を絞らせない投球術は健在。24日の広島戦(ヤフオクドーム)が開幕前最後の登板となる。


かつて、球界を一世風靡した「松坂世代」の選手たちも、今年で37歳。「ベテラン」と呼ばれる年齢になり、新垣渚さんや東出輝裕さんなどユニフォームを脱ぐ選手も出てきた。今シーズン、NPBでプレーしているのは19人。そのうちの2人、和田毅選手ソフトバンク)と杉内俊哉選手(巨人)の”初の直接対決”が、先日行われた。

同じ歳で同じサウスポーの両者は、元々はソフトバンクのチームメイトだった。転機が訪れたのは、2011年のオフ。FA権を行使して、和田選手はメジャーリーグオリオールズへ、杉内選手は巨人へ移籍。その後、それぞれトミー・ジョン手術、股関節手術を受けて、長いリハビリ生活を強いられたが、昨季から和田選手が日本球界に復帰し、このたび杉内選手が604日ぶりに1軍のマウンドに帰ってきたことで、この日の投げ合いが実現した。なんていうか、「巡り合わせの妙」のようなものを感じずにはいられない。

「ライバルとは敵対する相手ではなく、お互いに競い合いながら、励まし合いながらも、負けられない友人である」

自分だけが一方的にライバル意識を燃やすのは虚しいし、自分は何とも思っていないのに勝手にライバル視されるのも迷惑な話だ。ライバルは”両思い”でないといけない。お互いに意識する関係になって、初めて強力なライバルとなる。

初の直接対決を終えた和田選手は、「スギが今日投げるということですごく気持ちが入ったし、そのおかげで良い投球ができた」。杉内選手は、「和田は相変わらずいいなと思って見ていた。自分もそこまでいかないと」。”両思い”のライバルとして、切磋琢磨してきた二人の関係がよく伝わってくるコメントだと思う。

資金力が豊富なソフトバンクと巨人は、12球団の中でもトップクラスの戦力を擁する。そんな両チームが今年の日本シリーズで対戦するのは、まんざら夢物語ではないだろう。そのときに、先発投手として「和田毅」「杉内俊哉」の名前が並んでいたら、こんなに嬉しいことはない。「まだまだ若い選手には負けない」という気持ちを持って、一年でも長く現役を続けてほしい!

 

和田毅選手&杉内俊哉選手から学んだこと

「両思い」のライバルの存在は、自分を強くする。